会社の将来性、人間関係、待遇の不満……働いていると、ふとしたきっかけで「辞めたい」と思うことがあるかもしれません。しかし一方で「辞めてどうする」という相反する気持ちが渦巻き、どうしたらいいかわからないと悩む人もいるかもしれません。そこで、自分のキャリアを棚卸しすることが大切です。英単語のWillを軸にしてどのように棚卸しをしたらよいのかを考えましょう。

まずは気持ちの整理をすること

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(写真=Africa Studio/Shutterstock.com)

悩んでいる時は、まずは気持ちを書き出すのが一番です。PC内での入力でも良いですが、言語化して、客観的に見えるようにすることが大切です。その際に考えたいのは下記の内容です。

・しなければいけない(must) しなければいけないこと(義務)
・すべき(should) すべきこと(目的)
・できる(can) 自分ができること(経験)
・したい(will) これからしたいと思うこと(願望)
・する(do) すると決めたこと(意志)

なんだか英文法のようにも思いますが、まずはこの5つの項目に自分の気持ちを整理することが大切です。しなければいけないこと、すべきことなどの強めのトーンの項目から、できることやこれからやりたいこと、すると決めたことなどの願望までをわかりやすくまとめるのがよいでしょう。

Mustが仕事上で必ずしなければならないことだとすれば、Shouldは仕事以外の場面ですべきことと整理できます。例えば通勤までに本を読む、プライベートで他業界の人と会う……などです。そしてDoですると決め、実行します。これらを細分化して書き出せば、気持ちの整理がついてくるはずです。

Do not wantからWillを明確に

ただし、人によってはこのWillがどうしても明確にならないこともあります。日々の仕事に忙殺されてしまうと、目の前のことばかりに意識が集中してしまい、自分はどうしたいのか?人生をかけて何がやりたいのかなど、明確な目標を見失ってしまうかもしれません。

会社で事あるごとにそのようなことを問いかけてくれる会社もあれば、自分の目標は自分で決めて実行すべきだと、放任する会社もあります。放任する会社にいる場合は、自分でやりたいことを明確にしなければ、毎日をただ過ごすだけになってしまいます。

逆説的になりますが、そのような人はやりたいことを考えるよりも、「やりたくないことを考えてみるのがよい」でしょう。例えば、仕事でもプライベートでもやりたくないことは始めることすら億劫な気持ちになり、やるのに時間がかかります。それがストレスになり、なかなか先に進めないこともあります。やりたくないことを明確にしておくだけでも、心理的な負担は減るはずです。

実際に、これらをする時には体系立てて考えなければなりません。自分のもやもやした気持ちを解消すべく、まずは書いてみることです。たとえば、「今の会社では一人ひとりの業務量がバラバラだ」「将来はデータ分析の仕事をしたいが、なかなかその部署への希望が通っていない」「希望を通すためには、自分の実績をあげる必要がある」「実績を上げるためには、日々の行動を見直しする」などです。書いたものを順番に並び替え、さらに細分化します。たとえば「実績を上げるために、日々の行動を見直しする」であれば、「毎日タスク管理を行い、できたことは消し込みする」「優先順位をつけるために、毎朝と枚夜タスク管理を見て、順番を入れ替えできないか検討してみる」などです。こうすることで、自分の思考がわかり、どのように行動すればよいのかも考えることができます。

自分の感情を言語化し、方向性をつかもう

ここまでが体系立てて考える方法になります。だれしも会社を辞めるべきか、留まるべきかで悩むことはあります。しかしいくら頭の中で考えても、いい結果がでるとは限りません。まずはやってみることが大切です。

そのためには、まずは自身の感情を紙に書き出して見える状態にして整理することが大事です。そうすればキャリアの方向性や今すべきこと、今後やりたいことの軸が分かります。もやもやした気持ちが晴れ、今自分のするべきことに集中できる環境を自分で作り出すことができます。迷ったらWillを中心に気持ちや行動の棚卸しをすること。これが大事なことだと言えます。(提供:J.Score Style


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