ただ文章を書けばいいだけではない

Webライター,キャリアアップ
(画像=まぽ/photoAC)

誰でもはじめられる「Webライター」という仕事

今、Web上に掲載する文章を書く「Webライター」の需要が大きくなっています。パソコンさえあれば誰でもはじめられ、ちょっとした隙間時間を原稿執筆にあてることもできるので副業としても注目されている職業です。

「Webライター」とは、クライアントのニーズに応じて企業サイトを含めたWebサイトに掲載される文章を書くことで収入を得ます。Webメディアが増えるにつれ、ライターへのニーズが急速に増しているほか、自分の技術に応じた“オリジナルのキャリア”を築くことができることができるのも、人気の理由の1つなのかもしれません。

そんなWebライターになりたい方やキャリアアップしたい方に向けたノウハウを集めたのが『成功するWebライターの仕事術』(ランサーズ株式会社:監修)です。

需要の割に職業としては新しいため、成功へ至るルートが確立されてるとはいえません。そのため「上手な文章を書くことが大切なのはわかるけど、他になにをすればいいの?」と悩む人も多いようです。そこで、本書の第2部から「Webライターのキャリアアップ」についていくつかのポイントを紹介します。

「攻め」の姿勢でクライアントへ企画を提案

メディアは、まず編集者が情報を集め、「このようなテーマで記事にすれば読者に読まれるだろう」という狙いのもとで企画を決定し、Webライターに仕事を依頼します。

この企画立案は、編集者の悩みの種でもあるため、提案スキルをもっていれば、仕事の幅が一気に広がります。「記事執筆の仕事はありませんか」と待つだけではなく、「今こういうテーマが注目されており、このように企画しました。記事として配信できるようでしたら、私に執筆させてください」と、企画の提案を行なうのです。

企画立案ができれば、「受け身」ではなく、「攻め」の姿勢で仕事を獲得することができます。自分で仕事を作ることができるため、仕事の自由度が上がり、やりがいも増すでしょう。

その際に押さえるべきポイントは2つ。まずは「需要がある」というファクト(証拠)を示すこと。同時に、そのテーマを具体的な記事に落とし込むための「コンセプト」も必要です。コンセプトには、企画の概要と対象読者、読者メリットを簡潔に表現します。企画を詳細に作り込むことも大切ですが、提案される側にその資料を読み込む時間が十分にあるとは限らないので、何かを提案するときは、「すぐに理解できる文章」で伝えることを重視しましょう。

得意分野を作って、他のWebライターと差をつける

得意分野や専門分野を持つことも、Webライターとしてキャリアアップを果たすための武器になります。記事を依頼する側は、テーマを決めてからライターを探す場合がほとんどなので、書き手側が得意分野をはっきりと示すことができれば、仕事を頼まれやすくなります。

また、得意分野の記事のライティングを積み重ねることで、専門家としての経験値と実績が増し、他のWebライターとの差別化ができるようになります。

得意分野を作るコツは、最初から1つの分野に絞るのではなく、まずは量をこなし、そのなかで自分に合う分野を見極めることです。好きなテーマに関する記事ならば、執筆のモチベーションが上がりますし、知識も豊富なので記事に深みがでます。

さらに撮影ができれば、ワンランクアップ!

ほとんどのWeb記事には文章以外に写真も掲載されています。写真をカメラマンに依頼したり、写真販売業者から購入すれば、その分コストがかさむため、執筆だけではなく、撮影のスキルがあるライターは編集者にとって貴重な存在です。撮影ができるライターは執筆と撮影を同時に依頼されることが多く、仕事の件数が増え、しかも単価も上がります。

撮影といっても、身構える必要はありません。不特定多数の一般の読者に向けて公開されるので「撮って出し」(撮影した写真をそのまま公開すること)ではなく、ある程度の補正や加工は求められますが、紙媒体に載せる写真ほど高いクオリティは必要ありません。

そこで役立つのが、スマホのカメラです。ほぼ自動で写真を補正してくれるため、スキルや時間がなくても一定水準の写真が撮影できます。また「撮影される人(被写体)が緊張しにくい」というメリットもあります。

被写体になることに慣れていない人は、緊張から表情が硬くなってしまう場合があります。普段から見慣れているスマホのほうが、高性能カメラを構えられるよりもリラックスしやすく、いい写真がとれるでしょう。

仕事につながるコネクションを作る

Webライターとして成長するためには、コネクションがキーになることは間違いありません。問題は、仕事につながるコネクションをどこで手に入れるかです。もちろん偶然の出会いによってチャンスを得ることもあるかもしれませんが、それしか方法がないわけでもありません。

それはWebライターの、ライティングという仕事の特徴と関係があります。「文章を書く」という仕事は意外なほどに需要があるため、さまざまな分野へ積極的にアプローチをして自らコネクションを手に入れることも、それほど難しくありません。

といっても、フリーのWebライターの場合、組織に属する会社員にくらべて横のつながりを持ちづらいのが現実です。そのため、まずは仕事に活かせるコネクション作りを目的とした、同業者どうしのつながりを意識しましょう。互いにコネクションを紹介し合えば、新しい仕事につながる機会を得る可能性が高まるほか、同じライター同士、悩みや問題意識を共有できます。フリーランス向けのイベントや勉強会といった場に参加することも有効です。

Webライターは1人でできる仕事ですが、仕事自体は多くの人が関わって成り立っています。「書く」ことだけに終始せず、人とのつながりを拡げていく。それもWebライターとして成長し、成功するために大切なことなのです。

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『成功するWebライターの仕事術』(ランサーズ株式会社:監修)は、Webライターの「基本」「営業方法」「文章力」「お金の話」を丁寧に解説した1冊です。さらに、現在、Web業界で活躍する4名の方へのロングインタビューも掲載しています。さまざまな視点からの話を取り上げながら、ライターとして成功するための道筋も示しています。

Webライターとしてのキャリアを確立し、将来へつなげる知識を身につけたいと考えている人にはきっと役立つ1冊となるはずです。

(提供:日本実業出版社)

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