ひと昔前はお中元を贈り合うのが習慣であった。今ではその儀礼的なギフト贈答市場は縮小しつつあるが、ビジネスの現場では、手土産を戦略的に使い成果を上げている人もいる。仕事のデキるビジネスマンほど、相手の印象に残る手土産のテクニックを持っているのだ。

手土産を用意することで、ビジネスに差がつく?

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(画像=TATSIANAMA/Shutterstock.com)

オープンテーブルが2016年に発表した「接待に関する意識調査」によると、接待の際は、約半数の人が「お土産を用意する」と答えており、ビジネスで差をつけようと手土産でも趣向を凝らしているのがわかる。

珍しいお土産や人気のお菓子などの手土産は、「気遣いのできる人」=「細やかに仕事ができる人」のように、相手にいいイメージを与えることができる。いいイメージを与えることは、ビジネスの上では非常に重要であり、大事な商談などで優位に働くかもしれない。たとえ直接的な成果に結びつかなくとも、ビジネスでのちょっとした手土産は、相手の心象を良くするのに効果的であることに間違いはないだろう。

手土産を選ぶ際のポイントとは?

手土産を選ぶ際は、どのようなことに気をつければよいのだろうか。主に気をつけるポイントとしては3つあると言われている。

1つは、贈る相手だ。贈る相手といっても商談相手だけを見るわけではない。たとえばキーマンが部長だとしても、部長が喜ぶものが正しい手土産とは限らない。部長が手土産をおすそ分けする相手を想定して手土産を選ぶことが鍵となる。家に持って帰ってもらうものなら、部長の家族が喜ぶものを、職場で分けるものであれば、部長のチームメンバーが喜ぶものを用意するのがいい。

2つ目は、ストーリーだ。人は「限定モノ」や「語れるモノ」に弱い。そういった特別なものを用意してもらったとなれば、当然印象に残りやすくなる。手土産を渡す際に、その手土産が「語れるモノ」であることも、差をつけるポイントといえるだろう。

3つ目は、シチュエーションだ。同じ手土産でも、激励に行く際と謝罪に行く際では手土産のイメージも異なる。たとえば謝罪の際は、形が丸いことから「角がたたない」手土産としてバームクーヘンを準備する、という人もいるようだ。この例は大げさだとしても、謝罪に行く際は、気をてらった話題性のある手土産ではなく正統派な手土産を渡すことで、真摯な気持ちをアピールすることができる。シーンや相手によって、手土産を使い分けることが重要なのだ。

贈る相手&シーン別!手土産3選

贈る相手やシーン別に、おすすめの手土産を紹介しよう。

●謝罪の時は、「ねんりん屋」のバームクーヘン

「角がたたない」のエピソードはともかく、謝罪の時のバームクーヘンというのは有効だ。昔からある正統派のお菓子であり、日持ちもすることから扱いやすい。ひとつずつ小分けになっているものを選べば、わざわざ切り分けなくともそのまま皆で分けることもできる。甘いものは人を笑顔にするため、謝罪の時、お詫びとして持っていくのによいだろう。銀座に本店があるねんりん屋では、小分けになったものを1個から購入することができる。社内の同僚や部下へのちょっとしたプレゼントにも最適だ。

●女性が多い職場には、千疋屋のフルーツゼリー

女性が多い職場へのプレゼントは、フルーツゼリーはいかがだろうか。さっぱりと食べられるゼリーは夏の王道のギフトでもある。さらにフルーツは季節や旬を感じることができるので、トレンドや季節感に敏感な女性心をくすぐることができるだろう。老舗の千疋屋のゼリーなら果実感がたっぷりで、ポイントがあがること間違いなしだ。

●アクティブな職場には「天のや」のサンドイッチ

手土産は甘いものばかりではない。軽くつまむのに甘いものだと物足りない、というケースもあるだろう。片手でつまめて小腹が満たせるサンドイッチは、アクティブな職場にぴったりの手土産だ。天のやの玉子サンドは、関西風の出汁が効いており、辛子の辛味と玉子の甘味が癖になる逸品だ。

手土産でビジネスに差をつけよう

手土産ひとつとっても、贈る相手やシーンによって選び方は様々だ。相手の気持ちを考え、相手に喜ばれる「手土産」をプレゼントする「センス」を身につければ、ビジネスで差をつけることができるかもしれない。(ZUU online 編集部)