中国経済,IPO,上場,テンセント
(画像=PIXTA)

目次

  1. 白熱する中国音楽アプリ市場
  2. 騰訊音楽がIPO申請
  3. 中国の音楽アプリ市場は2強対決に
  4. ライバル「網易雲音楽」とは
  5. したたかな戦略

白熱する中国音楽アプリ市場

中国のトレンド市場を読み解く本連載。【第5回】でアニメ産業への大手IT企業参入をお伝えしたが、同様の波は音楽産業にも押し寄せている。 国内で圧倒的なシェアを誇る騰訊グループ参加の騰訊音楽(Tencent Music)がついに、アメリカでのIPO申請を行ったと報じられたのだ。【第6回】ではそんな騰訊音楽と、ライバル網易雲音楽のシェア争いを追いながら、独自の生態系を作る中国音楽業界に迫る。

騰訊音楽がIPO申請

2018年10月2日、「騰訊音楽」が米国証券取引委員会(SEC)へ、IPO申請文書を提出したとの情報が報じられている。ニューヨーク市場上場へ向け、正式に動き出した。幹事証券会社は、ゴールドマンサックスとモルガンスタンレー。投資銀行による保守的な見積りでも、市場価値は290~310億ドルといわれる。「駆動中国」「捜狐」などのニュースサイトが伝えた。騰訊音楽とはどのような会社なのだろうか。中国の音楽アプリ業界に迫ってみよう。

中国の音楽アプリ市場は2強対決に