中国経済,健康産業,医療業界
(画像=PIXTA ※写真はイメージです。)

目次

  1. はじめに
  2. 健康産業は中国の国家戦略
  3. 投資すべき10の市場
    1. (1)養老産業市場 2020年の市場規模予想3兆4000億元
    2. (2)健康管理市場 500億元市場形成へ
    3. (3)商業医療保険市場 10年後に1兆8000億元
    4. (4)医療美容市場 2019年に1100億元
    5. (5)オンライン医療市場 3~5年後に500億元
    6. (6)養生旅游(医療ツーリズム)市場 2020年に1000億元
    7. (7)智慧(スマート)医療市場 2020年に1000億元 
    8. (8)康復医療(リハビリテーション)市場 2020年に700億元
    9. (9)医薬ネット通販市場 2020年に1100億元
    10. (10)基因測序(検測技術)市場 全世界117憶ドル(2018年)

はじめに

投資家的視点で世界を見渡したとき、中国を度外視するわけにはいかないだろう。中国には巨大な市場があり、「デジタル中国」を実現せんとする国家戦略があり、アリババやテンセントなどの経済を牽引する大企業がいる。この連載では、投資先としての中国をさまざまな視点から紐解いていく。【第1回】では「健康中国」というスローガンの元に成長が見込まれる健康、医療産業の10の分野を紹介する。

健康産業は中国の国家戦略

近年、中国の健康産業は著しい発展を遂げている。「“健康中国”2030計画要綱」の公布により、“健康中国”は、国家戦略となった。付随する健康産業市場規模は2020年に10兆元、2030年には16兆元を見込んでいる。健康産業にとっては“黄金の十年”となりそうだ。ニュースサイト「今日頭条」は、投資顧問会社・征和控股の考える重点投資分野を紹介した。どこに投資を振り向ければよいのだろうか(1元=16.35日本円※この記事は、2018年7月31日の記事を再編集したものです。)。

投資すべき10の市場