2018年7月17日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週の米ドル/円は、2015年6月の高値、125円台からの下降トレンドラインを上に抜け、長期的に円安傾向が強まった。今回の円安の動きには驚いている人も多いようで、昨日16日(月)の日経新聞では、米ドル/円のロングはもうなくなり、この辺りが天井ではないかとの記事も出ていた。しかし、海外投資家はコンスタントに日経平均への投資を減らしており、徐々に日本が投資対象から外れていく中、この先、消費増税を控え、2020年のオリンピック後も大きな材料がないことから、米ドル/円は円安圧力によって、120円より上を目指すのではないかと考えている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週のマーケットの注目は、本日17日(火)に予定されている、パウエルFRB議長の議会証言にある。貿易摩擦に対する懸念に言及する可能性はあるが、このところ米経済が好調なため、弱気な発言は想定していない。 アトランタ地区連銀の経済予測モデル「GDPナウ」によると、GDPは4.3%の成長率を示しており、27日(金)に発表される米GDPの速報値は、4%前後の数値が予想されている。米経済が好調な状況では、米金利が低下する可能性は低く、やはり米ドル/円は今後も、もみ合いか堅調地合いが続きそうだ。昨年2017年は、114円台で何度も頭打ちとなっていたため、115円台をしっかり乗せてくると、相場の流れは変わっていくだろう。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。