保険は万が一の事態に備えるものです。ライフスタイルの違いによって、「万が一」にはさまざまな状況があり、そこには多種多様な保険が用意されています。次の中で、実在するものがどれかご存知ですか?「お天気保険」「ホールインワン保険」「ドローン保険」「ワールドカップ休業補償保険」……答えを知りたい方は、最後まで読んでみてください。

お天気保険

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(写真=PIXTA)

実在します。一般的に、旅行代理店や宿泊施設などに向けた保険です。

旅行会社やホテルなどが提供するプランには、雨が降ったときに旅行代金のうちいくらかが返金されるものがあります。例えば、ある旅行会社が提供する「お天気あんしんプラン」には、加入料500円を支払えば、予め指定した旅行日程の10時間すべてで雨が降ると、1万円が返金される仕組みのものがあります。返金額は減りますが、指定時間は3時間、6時間を選ぶこともできます。また、加入料が1,000円、1,500円のプランもあります。

予定していた行楽が雨でできなくなったら残念ですが、「お天気保険」で支払われたお金を使って、代わりにおいしい食事や、屋内施設での娯楽などが楽しめるかもしれません。

ホールインワン保険

実在します。「ゴルファー保険」はいくつかの損害保険会社が提供していますが、その中の「ホールインワン(アルバトロス)補償」と呼ばれるものです。

一般的にゴルファー保険はゴルフの練習や競技中などに他人にケガを負わせてしまったり、加入者自身がケガをしてしまったりしたときに、相手への賠償金や治療費が支払われる保険商品です。「ホールインワン補償」は、少し毛色が異なり、ホールインワンを自身が達成したときにかかる祝儀代などの費用が保険で支給されるものです。

ゴルフにあまり詳しくない人に向けて説明すると、ホールインワンはその名のとおり1打でボールをカップに入れることを指し、一生に一度あるかないかと言われています。アルバトロスはそれ以上に難しいとされるものです。日本での慣例として、ホールインワンやアルバトロスを達成すると、キャディへの祝儀や祝賀会の開催、記念植樹などを、プレーした本人の負担で行うことになっています。

ホールインワンは、ゴルファーなら誰でも一度は憧れるものでしょう。しかし、達成したときには嬉しい反面、少なくない費用が発生します。その不安部分を取り除くのがホールインワン補償なのです。

ドローン保険

近年、離れた場所から操作する空飛ぶマシン「ドローン」の人気が高まっています。ニュースで耳にする機会も多いのではないでしょうか。

ドローン保険も実在する保険商品です。ドローンを操作することによって他人にケガを負わせてしまったり、モノを壊してしまったりしたときに発生する賠償責任や、機体を壊してしまったときの修理代、機体を紛失したときの捜索にかかる費用などが支払われる保険です。

世の中の変化に合わせて、いろいろな保険が生まれることを実感させてくれる商品です。

ワールドカップ休業補償保険

ここまでお読みになった方は、もうおわかりなのではないでしょうか。ワールドカップ休業補償保険も実在しています。

サッカーの強豪国であるオランダの保険会社が提供するこの商品は、自国がワールドカップに出場するときの交通費を給付する夢のような保険……ではありません。

実は強豪であるがゆえ、熱狂的なサッカーファンが多いオランダでは、ワールドカップの時期になると「病欠」で仕事を休む人が多いといいます。おそらく、その多くは仮病を使ったズル休みでしょう。しかし、同国の法律上、病気で休んだ社員には賃金を支払わなければなりません。会社としては、働かない社員のために給料を「タダ払い」しなければならないわけです。その損失を補償するために経営者に向けて提供されているのがワールドカップ休業補償保険なのです。

難しそうな保険商品にも、目を向けてみると面白い

4つの保険商品は、すべて実在するものでした。どのような保険か、想像はつきましたか?奇想天外なものもあったのではないでしょうか。一見複雑そうな保険商品も、内容を見比べてみると面白いものがあります。また最近は、何かを短時間利用するときに、ちょっとだけ掛ける保険なども増えています。あなたが感じた「ちょっとした」不安やリスクを回避できるものもあるかもしれません。興味があれば調べてみてはいかがでしょうか。(提供:マネーLife Style


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