2018年7月24日11時過ぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週19日(木)と20日(金)のトランプ米大統領のツイートで、ドルブルセンチメントが完全に崩されてしまい、113円が目先の天井となってしまった。トランプ米大統領は、従来の大統領ならしないような過激発言をツイッターで簡単につぶやいてしまうため、周りも止めようがない。発言後、側近等の周りが火消しに勤しんでも、お構いなしでまたツイートしてしまう。しかも、発言はだいたい日本時間の夜中にあたるため、ポジションの持ち越しには不安を感じる。トランプ米大統領が秋の中間選挙での票獲得のため、ドル高にしたくないことは以前からこちらの記事でも述べているが、ドル高になってくると自身の発言で下げようとする傾向だ。ただし、米国の好調なファンダメンタルを考えると、105円方向に勢いよく下落していくことは考えづらい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

7月も後半になってきていることで、日本勢もそろそろ夏休みモードに入り、売買が鈍くなってくるため、米ドル/円はレンジ相場が予想される。今週に関していえば、米ドル/円の予想レンジは110.20~112.90円。戦略としては引きつけての戻り売りで臨みたい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。