学校、職場、ビジネス、勉強……新しく何かを始めるときに、得体の知れない不安にかられることがあるでしょう。一度は始める決断をしたはずなのに、結局現状維持の道を選んでしまうのが人間というものです。
「失敗してもいいから、とにかくチャレンジして経験を積むことが大切」という言説は、自己啓発書を読んでいるとよくでてきます。しかし、頭で理解していても実際行動するとなるとさまざまな不安や問題がでてきます。
ただし、不安や問題に対して対処できずに右往左往しているだけではいつまでたっても進みません。そんな時には、不安や堂々巡りする思考をとにかくメモに書き出し、整理します。今更メモ書きと思う人もいるかもしれません。しかし、このシンプルなメモ書きこそが生産性を上げ、デキるビジネスパーソンになるための必需品なのです。
あなたは本当に考えているのか?メモこそが「思考」の手がかり
皆さんの周りにも、いわゆる「仕事のデキる人」がいると思います。そのような人の共通点は、とにかく高速で活動し、あっという間に大きな成果を上げることです。素早く必要な情報を仕入れて整理し、アウトプットに繋げています。
仕事のデキる人のほとんどは、生まれつきの天才であるわけではありません。何が周りと違うのかというと、思考するときの早さと深さです。普段からさまざまな問題について考え、仮説を立てては検証することを繰り返しているからこそ、新しい問題が出てきても素早く行動できます。
もちろん、デキる人になるためには、毎日思考を積み重ねる必要があります。そして、感情やアイデアをメモに書き留めることが、思考を前に進め、積み重ねるための最強の手段なのです。
「いいメモ」の条件とは?
それでは、具体的なメモの書き方を説明しましょう。思考を前に進め、積み重ねるために必要な「いいメモ」の条件は以下の通りです。
・ 紙とペンを常備する(線の入っていない真っ白な紙でかまいません)
・ 紙の大きさは揃える
・ メモのフォーマットを定める。特にこだわりがないなら、「左上にタイトル」「右上に日付」「メモは箇条書きでOK」などと決めるといいでしょう。
・ 字は大きめに、紙はけちらない
紙の大きさとメモのフォーマットを決めるのは、後で整理したり読み返したりしやすいからです。
大きさやフォーマットがばらばらだと、まとめる気になりません。一般的にメモが続かないのは、後でまとめることを意識していないことが原因であることが多いのです。自分の中でスタイルを決めておくことで、続けやすくもなりますし、まとめやすくもなるわけです。
あとは、頭に浮かんできたアイデアや不安をタイトルにして、左上に書きます。それに対する解答や具体例などを思いつくままに箇条書きにしていきましょう。
メモをまとめて「心のデトックス」
不安なことをすべて書き出すと、不安の原因自体は解消していないにもかかわらず、不思議なことに気持ちが少しだけ落ち着きます。ちょうど、友人に悩み事を相談したときと同じようなものです。
ただし、問題を解決して真に不安を解消するためには、ただ書き出すだけではなく行動に繋げなければいけません。そのためには、不安の原因となっていることのうち「自分で解決できること」と「自分で解決できないこと」に分け、「自分で解決できること」を深掘りし、リスト化するのです。
ただし、リスト化する際には一つひとつの項目に対し、これでもかという位に細分化してください。せっかくメモ書きをするのです。他に必要なことはないのか、これをやれば事足りるのかをしっかり考えましょう。
インプットしていなければ、アウトプットなどできるわけがありません。メモ書きは今の自分に足りている事、足りていない事に気づくための材料でもあります。不安になっている要因を行動レベルに落とし込むことで、曖昧、あやふやさがなくなり、何をすれば事足りるのかがはっきりと理解できます。後はリストにあることを一つひとつ実行するだけでいいのです。
メモ書きを真剣にやればやるほど、やることが明確になり、冷静に対処できるのです。
この「不安→メモ書き→行動レベルで解決策をリスト化→実行」というサイクルを自然に、そして素早く進められるのがデキるビジネスパーソンでしょう。
メモ書きに慣れてくると、これまで30分かけて考えていたことも、10分で解決策のリスト化までできるようになります。そうすれば、思考の生産性が3倍アップするのです。つまり、メモ書きこそが、「デキる人=仕事の生産性の高い人」へ近づく秘訣といえるのではないでしょうか。
高速アウトプットこそデキるビジネスパーソン
愚直に頭の中をメモとして書き出して整理し続けることで、思考の堂々巡りから脱出して高速でアウトプットへ結びつけることができるようになります。企業に勤める人にも独立している人にも、これから新しい世界に飛び出そうとしている人にも、まずはメモ書きです。
今後どのように生きていきたいのかを考える時にもメモ書きは使えます。すっきりと新たなチャレンジへ足を踏み出してみましょう。(提供:J.Score Style)
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