結婚が前提の彼がいるなら、性格や趣味が合うことはもちろん、彼の金融リテラシーの確認はとても重要なポイントです。なぜなら結婚してから続く長い人生において、お金との関わりは必要不可欠だからです。お金と賢く付き合っていくことは、二人の夢を実現させるときに、心強い味方になってくれるはずです。結婚前に知っておきたい、お金と正しく付き合っていく、さまざまなコツを紹介します。

結婚間近の彼の「金融リテラシー」が低かったらどうする?

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(写真=PIXTA)

これから始まる彼との新しい生活。幸せな暮らしを想像してワクワクするのは当然ですが、結婚すると独身時代とは生活もお金の使い方も変わるということを認識しておきたいものです。結婚式や引越し、出産、マイホーム購入など、お金の問題に直面することがたくさん出てきます。それなのに、もし彼の金融リテラシーが低かったら、将来が少し不安になってしまいます。

例えば、結婚したら子どもはいつまでに欲しいのか、マイホームは購入するのかなど、お互いの考えを前もって話し合っておくべきです。マイホームを購入するなら、何年後に買うか、頭金はいくら貯めればいいのかを算出して、毎月の貯蓄計画を立てていかなければなりません。このように、長い結婚生活のなかで、お金に関しての価値観を二人で共有しておくことはとても大切なのです。

とはいうものの、お金の話はデリケートなので、いきなりすべてを話し合うのは、なかなか難しいものです。ですから、結婚したらどんな生活を送っていきたいか、夢や理想をお互いに話すことで、二人のライフプランを描いていくといいでしょう。「お金のことは私がリードする!」くらいの気持ちをもって、まずは自分自身がお金に強くなることをおすすめします。

収入と支出を把握し「先取り貯蓄」で家計を管理

ライフプランを描いたら、二人の家計の状況を把握することからはじめましょう。まずはお互いの収入と貯蓄額、ローン額などをオープンにします。奨学金の返済など、月々返済しなければならないお金があれば、返済額を考慮した貯蓄計画を立てる必要が出てきます。また、ずっと共働きなのか、将来的にはどちらか主夫や主婦になるのかも大事なポイントです。今後の家計に影響が出てくるからこそ、この機会に二人で話し合っておくのが得策です。

次に支出を明らかにしていきましょう。家賃や食費、光熱費など主な支出を割り出します。レシートやクレジットカード、通帳などで確認したり、家計簿アプリを利用したりすると簡単です。

収入と支出を把握したら、次にお金の配分を考えます。家計にもよりますが、収入の1割程度は貯蓄に回したいもの。そのためにムダな支出がないか改めて考えてみます。支出には家賃や保険料・通信費などの「固定費」と、食費やレジャー費・雑費などの「流動費」がありますが、「固定費」は一度見直すと、その後自動的に支出を抑えることができて効率的です。流動費は項目別に予算化すると、使い過ぎを防止できます。

また、収入から支出を引いて、残った分から貯蓄をしようとすると、なかなか貯まらないもの。ここは発想を換えて、収入から先に貯蓄分を取り分ける「先取り貯蓄」にすることが肝心です。残ったお金で生活するようにすれば、赤字家計を防ぐことができます。

結婚生活を豊かなものにするため、投資にも強くなろう

貯蓄にも慣れて、まとまったお金が貯まってきたら、次は投資にも目を向けてみましょう。日本は経済成長が停滞していることから、今後収入が右肩上がりで増えていかない可能性もあります。また、低金利の影響で預貯金の利息はわずかです。今後お金を増やしていくことを考えるならば、投資を含めた資産運用が必要不可欠なのです。

投資にリスクはつきものですが、目先の値動きだけに一喜一憂せずに、気長に見守るスタンスで向き合えば、長期間では収益が期待できる可能性が高まります。まずは初心者でも手軽に利用できる投資信託で、少額の積み立て投資から始めてみるのがよいでしょう。

金融リテラシーを2人で身に付けよう

お金を貯めたり、増やしたりするだけでなく、金利が上がったらどんな商品に預けるのが有利かなど、お金にまつわるさまざまな知識と判断力を身につけることが、長い人生の中ではとても重要になってきます。ニュースや新聞をチェックするのはもちろん、経済や資産運用についてわかりやすく紹介している本も多いので、それらを読むことも有効です。

また最近では、投資やお金について学べるセミナーやイベントも増えています。二人で一緒に参加すれば、知識が身につくだけでなく、ライフプランやお金に対する価値観を共有するきっかけにもなります。豊かな人生を送るためにも、2人で金融リテラシーを磨くことを考えましょう。(提供:マネーLife Style


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