2018年8月23日10時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円は、トランプ米大統領がFRBの利上げを「気に入らない」と述べた事で節目の110円を割り込んだが、109円台の滞在時間はわずか4時間弱で、すぐに110円台を回復。その後は、元顧問弁護士の証言によってトランプ米大統領の選挙資金法違反疑惑が再燃しても110円台をキープしている。明日24日(金)のジャクソンホール講演でパウエルFRB議長が大統領の利上げ批判にどう答えるのか確認したいところだが、昨日22日(水)のFOMC議事録を見る限り、FRBが利上げ継続の方針を修正する公算は極めて小さく、パウエルFRB議長がトランプ米大統領に忖度して利上げ見送りを示唆する可能性も極めて低い。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円は21日(火)の109.77円付近でひとまず底を打ったとみており、戻り余地を探る局面に入ったといえるだろう。目先、抵抗となっている日足一目均衡表の雲下限である110.64円付近を超えれば、20日移動平均線の示す111円付近の突破を試す展開となりそうだ。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。