2018年8月29日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円は昨日28日(火)まで、3営業日続けて日足の一目均衡表の雲に埋まっており、狭いレンジが続いている。米経済指標では本日29日(水)に米GDP改定値、明日30日(木)にはPCEコア・デフレーター、31日(金)にミシガン大学消費者態度指数などの発表はあるが、トレンド発生とまではいかないだろう。方向感の見えない米ドル/円はひとまず見限って、最近動きのあるユーロに乗り換えるのがスマートかもしれない。
現在の為替相場の戦略やスタンス
ユーロ/米ドルは昨日28日(火)に、1.70ドルまで回復するなど8月の下落分を解消している。上昇の背景にはジャクソンホールでパウエルFRB議長がややハト派寄りの発言をしたことが考えられるが、それ以外ではこれといった材料はない。ユーロのショートカバーが一巡すれば一旦は調整が入るとみており、1.17ドル台では2~3回はショートエントリーができるのではないだろうか。また、ECB理事会が来月9月13日(木)に予定されており、関係者から高値警戒発言が入る時期でもある。チャートを見ても1.17ドルのミドルは7月の高値が並んでおり上値を抑えられたレベルだ。ストップは1.176ドルあたりに設定してカウンターを狙ってみたい。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。