昨日から雨が降り続いています。涼しくて良いのですが、逆に寒い感じもします。一気に冬が来たというような感じですが、明日からはまた暑くなるようで体調管理には気を付けたいものです。株式市場は米国でもダウ平均が高値を更新して来ており、貿易摩擦懸念がどこかに行ってしまった感じです。ただ、ナスダック指数はまだ上値も重く、日本市場も同じですが、目先の需給要因での買い戻しも多いと思われ、来週のFOMC(公開市場委員会)で利上げが決まった後の動きが気になります。
ダウ平均が史上最高値更新となりましたが、日本では日経平均の最高値が38,915円ということで、まだまだ上値があるという向きもありますが、実はもうすでに史上最高値を更新していると思っています。恐らく日経平均の史上最高値という水準は18,000円~20,000円程度であったと思われ、今年1月の24,000円が最高値と考えても良いのだと思います。かつてのバブルの時も今と同じように「指数に採用されている浮動株の少ない銘柄」が大きく買われ過ぎたことで高値を付けており、そういう意味では米国のダウ平均もナスダック指数も、そして現在の日経平均もバブルの時と同じような雰囲気であることには違いなく、目先的には強気でも良いのでしょうが、あくまでも割安銘柄の水準訂正と目先の需給要因での上昇と考えておいた方が良いと思います。
本日の投資戦略
昨日は日中に乱高下する場面も見られました。目先の需給要因とは言え、それでも堅調な地合いが続いてまさに昨年の相場を思い出します。昨年も10月に16連騰となるなど一方向に動き始めると大きく、しつこく動くということでもあり、23,000円の節目を抜けたということで一方向に動くということもありそうです。
まだ想定としては今年1月のような保ち合いと考えても良く、いくつかのパターンを想定しておくと良いと思います。ただ、出遅れ銘柄=割安銘柄の中には見直し買いで大きく上昇してきているものも多く、まだまだ出遅れている銘柄等が買い直される際に買われ過ぎた銘柄が値持ちが良いかどうかということに注目です。
三菱商事(8058)がいつの間にか上場来高値を意識する水準まで買われています。PER(株価収益率)が低いから見直し買いが入っていると新聞で報じられていましたが低PERは今に始まったことでもなく、これも空売りの買い戻しが主体と思われます。空売りの多い銘柄などが目先的には買われることになりそうですが、低PER銘柄も注目されそうです。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。