昨日は綺麗な月も見えましたが、本日はまた雨が降るということです。今月は雨ばかりで本当に天気も極端になっているようです。株式市場も極端な動きとなることが多く、昨年10月の16連騰など一方向に動きだすと大きく動くということが多い感じです。先週末まで6連騰となっており、「連休明け高アノマリー」となれば、さらに連騰記録が続くかどうかということになりそうです。

外部環境を考えると特に買い急ぐ材料もなく、ここのところ指数を押し上げている銘柄等は目先的に過熱感が出ているものも多く、目先の需給要因だけという感じです。それでも売られ過ぎ銘柄の修正は続くのではないかと思われ、まだ割安感があえるものなどは戻りを試す動きが続くのではないかと思います。さらに出遅れ銘柄に物色対象が広がってくるかどうかということでしょう。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

先週に続き「連休明け高アノマリー」が見られるかどうかというこなのですが、米国株が冴えない展開で為替が円安となり、どちらに反応するかということになりそうです。シカゴ市場の日経平均先物は小幅安という水準であり、持高調整の売り買いが交錯するなか、空売りが積み上がった銘柄等から買い戻されてしっかりとした動きになりそうです。

売り方にとっては昨年10月のパターンを気を付けておかなければならないのでしょうし、買い方とすれば、昨年11月や今年の2月のようなパターンに気を付けておくに越したことはないと思います。米FOMC(公開市場委員会)での利上げがきっかけとなって相場が変わるとか、配当落ち後に堅調であれば買い戻しが増えるとか、ちょっとしたきっかけでの相場の変化にも気を付けた方が良いと思います。

気を付けてばかりでは何もできなくなってしまうのですが、引き続き出遅れ感が強いような食品株の一角、底入れ感が出てきた建設株の一角に注目です。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。