2018年10月2日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
9月の終わりに対中制裁関税の第3弾が発動されたものの、市場の動きは貿易問題をあまり重視してなかったようで、貿易問題からリスクオフ的な動きを予想していたが、そうはならなかった。またFOMCでは、従来は、噂で買って事実で売るスタイルが多かった。しかし今回は結果がほぼ予想通りであったにもかかわらず、ドル買いとなっており、米国経済の強さが評価される方向に向かっている、ということだろう。ここは素直にリスクオンの動きについていくのが良さそうだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円の週足チャートをみると、大きな三角持ち合いを形成している。前回113円を抜けた際には、トランプ米大統領の発言等で落とされてきたが、今回は再び113円台に乗せ、昨日1日(月)には114円台にも乗せた。上方向への動きがしっかりしてきていると感じられるため、このままゆっくりとドル高方向に向かいそうだ。現在、三角持ち合いのターゲットから行くと、2015年5月の最高値である125.85円付近に再挑戦する格好にはなってはいるが、さすがにまだそこまでは視野に入ってこない。そのため、目先は、とりあえず、115~120円方向を目指す展開を予想。先進国で唯一、利上げ余地のある米ドルを市場が評価しているといったところだろう。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。