iDeCo(個人型確定拠出年金)は自分の将来に向けた私的年金制度、即ち「じぶん年金」であり、公的年金とは違い、自分で拠出した分はすべて自分で受け取れる仕組みですから、参加するのがいいに決まっている!
思い立ったが吉日!iDeCoを始めるなら今
iDeCo(個人型確定拠出年金)は自分の将来に向けた私的年金制度、すなわち「じぶん年金」であり、公的年金とは違い、自分で拠出した分はすべて自分で受け取れる仕組みですから、参加するのがいいに決まっている! このコラムを読んでくださっている皆さんはそう思っておられるはずです。
ところが人間という生き物はいささか怠けがちで、何事も最初に始めるときに面倒くささを感じるものです。iDeCoも正直手続きは面倒です。申込書類をひととおりそろえて提出するまでかなりの気合いが必要です。
でもこれはiDeCoに限ったことではなく、私が代表を務めるセゾン投信で普通に長期投資を始めたいとセミナーに参加される少なからぬ方々が、「資料請求はしたけれど…」と何カ月もそのままにしてしまうのと似ています。
人間は生来怠惰な生き物なのでしょう。子供時代に夏休みの宿題はいつも夏休み最後の日に慌てふためいてやっていたことを思い出しますよね。世の中はそんな人たちが大半だからこそ、社会生活において行動力がある人は有利なのです。
ビジネスにおいてもレスポンスの早い会社は決まって伸びている元気な会社です。一方、成長が止まってしまった大企業ほど、あらゆる取引が実行に至るまでかなりの時間がかかるものです。そう考えると行動力を促す源泉というのは、明るい未来への意志か、このままではいけないという危機感しかないのです。
iDeCoを始めるにおいても同じです。ステキな人生づくりを自ら構築していこうという未来志向と、このままぼんやりしていたら落伍してしまうかもしれないという危機感を同時に持ってください。
これから緩やかに衰退が進む日本社会において、何もしない人は社会が劣化していく流れに自分の人生も同化したものになり、対して行動した人は豊かな人生を実現できる、という優勝劣敗が必然となるのです。
一歩を踏み出すには本気の気合いとそれなりの勇気が必要ですが、ひとたび歩き始めたら慣性の法則が前へ前へと歩みを推し進めてくれるものです。米国の作家マーク・トウェインは「人は20年も経てば、やったことよりやらなかったことを後悔するようになる。」との言葉を残しています。後悔先に立たず! iDeCoでつくる豊かな人生を見据えて、早速一緒に行動を起こしましょう!
中野 晴啓(なかの はるひろ)
セゾン投信株式会社 代表取締役社長
明治大学商学部卒業後、クレディセゾン入社。セゾングループ内で投資顧問事業を立ち上げ運用責任者としてグループ資金の運用等を手がける。2006年セゾン投信(株)を設立。全国各地で年間150回講演やセミナーを行っている。公益財団法人セゾン文化財団理事。一般社団法人投資信託協会理事。
(提供=トウシル)
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