「手書きの家計簿は長続きしなかったし、アプリの家計簿で個人情報を入力するのは不安」。そんなあなたには、エクセル家計簿が向いているかもしれません。
エクセル家計簿は、優秀なテンプレートが無料で利用でき、集計も簡単なのが特徴。自分のパソコンで使うので情報漏えいの心配もありません。エクセル家計簿にチャレンジするなら押さえておきたいポイントをご紹介しますね。
エクセル家計簿はテンプレートのカスタマイズが便利
「エクセルで家計簿を作ってみよう」と思ったら、テンプレートの利用がおすすめ。すべて自作もできますが、レイアウトや家計簿の項目選定、集計に使う関数を考えるのが負担になり、途中で挫折してしまうことも。
その点、テンプレートは家計簿に必要な項目がすでに入っている上に、カスタマイズは自由。集計に必要な関数や項目だけ残してレイアウトを変更すれば、すぐに自分好みのエクセル家計簿を作れます。
家計簿テンプレートのカスタマイズポイント
インターネット上には多くの家計簿テンプレートがありますが、アラフォー向けの家計簿テンプレートは家族向けのものが多く、独身向けテンプレートは学生や男性を想定した内容で、独身女子には合わないことがあります。
そんなときは、家計簿テンプレートをカスタマイズしましょう。カスタマイズのポイントは大きく2つです。
- 自分にあった項目の追加と不必要な項目の削除
- 配色やレイアウトの変更
仕事でエクセルを使いなれているなら、いくつかのテンプレートの中から目的にあったシートを集めてオリジナルのブックに仕上げると、すぐにオリジナル家計簿が完成しますよ。
独身貴族女子の家計簿に必要な項目はこれ!
家計簿テンプレートのカスタマイズで、独身貴族女子が入れておきたい項目は、自分のライフスタイルにあったオリジナル項目です。
例えば、収入欄には副業や投資、不動産収入の項目。支出欄には目的別の貯蓄や自己投資、美容、外食の項目など。
家計簿は、お金の流れを管理するもの。自分のこだわりや大切にしていることを項目に加えるだけで、生活スタイルが反映された自作家計簿に生まれ変わりますよ。
エクセルテンプレートの選び方と注意点
エクセル家計簿のテンプレートは、シンプルなものからマクロを使用したものまで、さまざまな種類があります。
「これ、便利そう!」と思っても、複雑なマクロが利用されていてカスタマイズできないのでは意味がありません。さらに、インターネット上にあるテンプレートの中には、ダウンロード時にウイルス感染の危険があるものも。
テンプレートを利用する際は、3つのポイントに注意して選ぶようにしましょう。
- 提供元が明確である
- カスタマイズに時間がかからない
- 自分のエクセルスキルで使える
マイクロソフト公式テンプレートが便利
テンプレートでおすすめなのは、マイクロソフト公式テンプレート。公式なので信頼が置けますし、すべて無料でダウンロードできます。
種類も豊富で、家族形態別のものの他に、家計簿を付ける目的別に管理ができるものもあります。自分のスタイルに合ったものがきっと見つかるでしょう。
便利!自作家計簿によく使うエクセル関数4つ
エクセル家計簿をカスタマイズするとき、次の4つの関数を知っていると便利ですよ。
- SUM…合計を計算する関数。これだけ分かっていれば集計作業がはかどります
- SUBTOTAL…小計と総計を計算する関数。SUMに慣れている方はこちらがおすすめ
- SUMIF…条件に合った合計を計算する関数。項目別の合計を出すことができます
- AVERAGE…平均値を計算する関数です。項目別の月間平均額や特定の商品の平均販売額を確認するのに便利です
家計簿テンプレートをカスタマイズしたらチェックすること
カスタマイズが終わったらチェックしておきたいのが、家計簿として正常に動くかどうかです。
面倒でも、カスタマイズ後はそれぞれの項目に適当な数字を入力して、きちんと計算ができているかチェックしましょう。複数のシートに分かれているテンプレートの場合は、シート間での反映状況も確認することを忘れないようにしましょう。
カスタマイズや入力中は、うっかり必要な関数を削除してしまうこともあります。カスタマイズ前のオリジナルは別に保存しておくと、いざ困ったときに便利です。
家計簿付けは健全な家計管理の第一歩
長期的なライフプランを考える上で大切なのは、自分が何にどのくらいお金を使っているかを把握すること。家計簿を付けて、おおよその消費傾向やキャッシュフローを確認できれば、将来に向けた対策もしやすくなります。
家計簿は、お金を使って後悔するのではなく「自分らしく使えた」と感じるための道具でもあります。これを機に、自分好みにカスタマイズしたエクセルで、家計管理を始めてみてはいかがでしょうか。
文・高村浩子(ファイナンシャル・プランナー)/ fuelle
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