日経平均   21,184.60 円 ▼ 84.13 円
≪東証一部≫
売買高    16億9,900万株
売買代金  3兆1857億2500万円
値上り銘柄数 554 銘柄
値下り銘柄数 1,502 銘柄
騰落レシオ(25日) 73.83 % ▼ 7.54 %
為替 1ドル=112.15 円

市況概況

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株が堅調となったことや前日の大幅下落のの反動もあって買い先行となりました。ただ、米国市場で引け後に芳しくない決算を発表した銘柄が大きく売られていることなど週末への不安もあってじり安となりました。戻りの鈍さもあって買い戻し一巡後は手仕舞い売りに押されたという感じです。海外市場が冴えない展開となったり、冴えない展開が予想されるということや週末の持高調整の売りや追証を避けるような売りも嵩みました。

昼の時間帯も先物が売られ冴えない展開が続き、後場に入ってから下値を試すような動きになりました。ただ、心理的な節目である21,000円を割り込むと売り一巡感から今度は持高調整の買い戻しもあって切り返し堅調となりました。それでも引けを意識する時間帯になると週末の持高を避ける動きで手仕舞い売りが嵩み、さらに下げ幅拡大となりました。最後は買い戻しも入って切り返し下げ幅縮小しての引けとなりました。

小型銘柄も手仕舞い売りが止まらず大きく下げるものが目立ちました。買い戻しがない分、主力銘柄よりも下げがきついという感じでした。先物はまとまった売りが出るということでもなく、戻れば売られるということで指数を下押す要因となりました。買い戻しが入ると指数を押し上げるのですが、上値が重いと売り直され、最後はヘッジ売りなども嵩んで指数を下押しました。

昨日も今日も売りが止まらないという雰囲気でした。下がるから売る、売るから下がるという展開で、空売りが積み上がっていないことで買い手に乏しい状況が続いているという感じです。ここから空売りが積み上がるかどうかということなのでしょうが、21,000円を下回ったことで買い気も出てくるのだと思います。もうはまだなりということもあり、ここからの反発は期待されます。

●テクニカル分析

日経平均
昨日の安値を下回ったことで下値を試す動きになりました。21,000円を保ったことで底堅さもありますが、昨日の高値を抜けるまではまだ下値模索が続きそうです。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。