朝の茅場町はまだ暗く、だいぶ寒くなってきています。株式市場も何とも落ち着きがなく、米国市場の大きな下落が日本でも影響しているということでしょう。ただ、冷静に考えると米国のナスダック指数などはまだ年初からみると高い水準でもあり、日経平均で言うと23,000円程度というような水準にあります。今回の暴落も上がり過ぎた修正に過ぎないと考えられるのです。

ですから、米国株の上昇について行けなかったような日本の株は何も連れ安する必要のないものもあるのでしょう。そうした売られ過ぎ銘柄も多くなって来ているものと思われ、売られ過ぎの銘柄の修正も行われると思います。単純にPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などで「割安銘柄」をピックアップしただけでも反発してくるものも多いのではないかと思います。因みに、東証一部で「割安銘柄」が先週末は428銘柄となりました。「割高銘柄」は5銘柄です。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

米国市場では芳しくない決算発表を受けて売られているものが多くなっています。ハイテク銘柄等業績面から見て買われ過ぎていたということで売られているものも多く、調整感が強いと思います。ただ、逆に業績面から見て割安感が強いというものもあり、買い直されているものも見られます。ここからは決算発表と同時に経済指標の発表で相場全体の方向が出てきそうです。

日本市場でも割高銘柄の修正は見られるものと思いますが、逆に割安感が強いものも多く、底堅さも見られるのではないかと思います。ここからあえて売り急がなければならないほど業績が悪化しているという銘柄は別ですが、「悪くなるのではないか」「悪いのではないか」という「懸念」だけで売られているというものも多いのではないかと思います。

引き続き、明治HD(2269)や森永乳業(2264)などの食品株などに注目です。コマツ(6301)やDMG森精機(6141)なども再度安値水準になっており、反発に期待です。決算発表に振らされることも多いので、決算発表を見てからということでも良いのでしょうが売られ過ぎの修正は見られると思います。

DMG森精機(6141)は下値を試す動きになっていますが、底堅さも見られます。RSIやストキャスティックスも底値圏にあり、そろそろ反発となりそうです。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。