3月決算企業の中間決算発表が先月下旬からスタートしています。こうしたなか先週は決算発表が一段と本格化し、TOPIX500採用銘柄に限ると先月31日がピークとなりました。しかし、今月に入ってもまだまだ多くの企業が決算を発表しています。そこで今回は11月7日と8日の決算発表をTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に早速集計してみました。
それをみると折り返し地点の中間期ということもあって引き続き多くの企業が業績予想の修正を行っており、7日と8日も3割強の企業が業績予想を見直しています。例えば国際石油開発帝石(1605)や明治ホールディングス(2269)、京浜急行電鉄(9006)では通期の営業利益の見通しを上方修正したことで決算発表翌日に株価が大きく上げました。一方でJXTGホールディングス(5020)も営業利益の見通しを引き上げましたが、年間配当を据え置いたことなどが嫌気され決算発表後に株価は大きく下げています。
もう一つのヒント
●週明けの決算発表スケジュールは
先月下旬からスタートした3月決算企業の中間決算発表も来週は終盤です。したがって来週は決算発表を行う企業も随分と少なくなりますが、そうしたなかで週明けは大林組(1802)や住友ベークライト(4203)などが決算を発表する予定です。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
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