AmidAホールディングス ZUU online Members
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【目次】
①AmidAホールディングスIPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)【12/10更新】 ※有料会員限定(一部)
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント【12/4更新】 ※有料会員限定

会社名
株式会社AmidAホールディングス
コード
7671
市場
マザーズ
業種
小売業
売買単位
100株
代表者名
藤田 優 /1968年生
本店所在地
大阪府大阪市西区靱本町一丁目13番1号 ドットコムビル
(最寄りの連絡場所)大阪府大阪市西区靱本町一丁目11番7号
信濃橋三井ビルディング7階
設立年
2000年
従業員数
10人 (2018/10/31現在)(平均40.5歳、年収454.7万円)、連結103人
事業内容
EC(電子商取引)通販事業(印鑑・スタンプを中心とした商材を自社グループサイトを中心としたインターネット通販サイトで販売)
URL
https://www.amida.holdings/
株主数
14人 (目論見書より)
資本金
10,000,000円 (2018/11/16現在)
上場時発行済み株数
2,100,000株
公開株数
592,200株(公募100,000株、売り出し415,000株、オーバーアロットメント77,200株)
調達資金使途
彫刻機にかかる設備資金、広告費
連結会社
2社
スケジュール
仮条件決定:2018/12/03→1,440~1,460円に決定
ブックビルディング期間:2018/12/04 - 12/10
公開価格決定:2018/12/11→1,460円に決定
申込期間:2018/12/12 - 12/17
払込期日:2018/12/19
上場日:2018/12/20→初値1,552円
シンジケート ※会社名をクリックすると外部サイトへ飛びます
主幹事証券:野村證券
引受証券:三菱UFJモルガン・スタンレー証券
引受証券:楽天証券 (楽天証券の詳細記事はこちら)
引受証券:SBI証券 (SBI証券の詳細記事はこちら)
引受証券:SMBC日興証券 (SMBC日興証券の詳細記事はこちら)
引受証券:岡三証券 (岡三証券の詳細記事はこちら)
引受証券:エース証券
大株主
藤田 優 1,157,600株 57.88%
藤田 英人 390,000株 19.50%
(株)Egg 200,000株 10.00%
藤田 千鶴 200,000株 10.00%
藤田 滋 10,000株 0.50%
藤田 娃子 10,000株 0.50%
浅田 保行 8,200株 0.41%
糟谷 八千子 6,900株 0.35%
従業員持ち株会 5,000株 0.25%
森井 浩樹 3,500株 0.18%
業績動向(単位:百万円)売上高 営業利益 経常利益 純利益
2017/6 連結実績 2,563 376 376 245
2018/6 連結実績 2,746 317 317 203
2018/9 連結1Q実績 578 29 26 17
ロックアップ情報
指定された株主は上場後90日目の平成31年3月19日までは普通株式の売却ができず(例外あり)
調達額(公開株数×公開価格)
8億6461万2000円(592,200株×1,460円)
潜在株数(ストックオプション)
なし
ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)
AmidAホールディングスは、同社及び連結子会社2社で構成されている持株グループである。子会社は印鑑を中心とするEC通販事業を手掛けるハンコヤドットコム及び、EC通販事業に関するWebマーケティングをワンストップで提供するAmidAの2社が存在する。同社グループでは、ハンコヤドットコムが主軸事業となっている。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

■一気通貫型のECサイトのビジネスモデルを展開
同社グループはEC通販事業に特化したハンコヤドットコムと、EC通販事業に関わるWEBマーケティングに特化したAmidAの両社が連携して事業を展開している。

自社グループ内で、販売戦略の企画からECサイトの構築、広告、SEO対策等の集客と、EC通販事業(受注、製造、加工、発注、出荷)まで行う、一気通貫型のECサイトのビジネスモデルを展開中である。

一気通貫型のビジネスモデルを展開することで、他社に頼ることなく自社でECサイトのPDCAを行う事ができる。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

■EC通販事業について、印鑑及びスタンプを中心に取扱い
EC通販事業では、印刷及びスタンプを中心として商材を取り扱っており、「ハンコヤドットコム」をはじめ、自社グループサイトを中心としたインターネット通販サイトを運営している。

同社の主力商品である印鑑には、角牙系(黒水牛・牛角など)、木材系、金属系などの印鑑を提供している。特に確立された商品ブランドはない。

またその他の取扱い商材は下記となる。

・スタンプ→住所員、シャチハタ製品、ゴム印等
・印刷→名刺、カレンダー、名入タオル、封筒、名前シール等
・表札→天然石、木材、ガラス、金属、タイル、プラスチック等
・文具→筆ペン、絵手紙、手帳、リフィル、セキュリティ用品、理科・科学教材等

印鑑及びスタンプを中心とした商材等の、約20万アイテムを超える商品をECサイトで販売している。印鑑オンラインショップ「ハンコヤドットコム」を中心として、各商材に特化した専門店サイト等の35以上のECサイトも運営中である。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

EC通販市場自体は拡大を続けているものの、開業率を上回る廃業率やビジネスシーンにおける印鑑利用の減少傾向もあり、印章業界全体の市場規模自体は維持からやや減少傾向にある。

同社は東京1拠点、大阪2拠点の3拠点から全国に商品を出荷し(前期は合計41万件以上)、日本国内約90%以上の地域に翌日午前配達が可能な体制を整備している。商品点数及び配送スピードから、顧客の印章ニーズに柔軟に応じる事ができる。


■デジタルマーケティング事業
デジタルマーケティング事業におけるサービス内容は下記となっている。

・ECサイトへの集客
→インターネット広告の最適化提案やTVCMなどの広告代理店業を手掛ける。またSEO対策として、検索エンジンにおける表示順位の最適化提案も行っている

・データ分析や改善提案
→サイトの集客状況などのデータを分析し、改善点などを素早くサイト運営に反映できるような提案を行っている。

・システムの開発保守

デジタルマーケティング事業のサービス提供先は、自社グループ内のみとなっており、自社内でECサイト運営及びWebマーケティングが完結する状態である。


■業績推移
2016年6月期 売上高24億円、経常利益3.3億円、当期純利益2.3億円
2017年6月期 売上高26億円、経常利益3.8億円、当期純利益2.5億円
2018年6月期 売上高27億円、経常利益3.2億円、当期純利益2.0億円
2019年6月期(予想) 売上高30億円、経常利益3.0億円、当期純利益1.8億円
※2017年6月期より連結決算

着実に増収を重ねており、2019年6月期は売上約30億円に到達の予定。しかし経常利益・当期純利益は、2017年6月期をピークに微減の状態。2019年6月期は僅かながらも2期続けて減益の予想である。

尚、当期はQ1時点で売上高5.8億円、経常利益0.3億円である。


■財務状況
2018年6月期の資産合計16億円に対して、純資産合計11億円、自己資本比率は69%となっている。また借入金5百万円に対して現預金7.6億円を有しており、実質的な無借金会社である。

自己資本比率69%に加えて、貸借対照表の借方で現預金7.6億円が最も大きい勘定科目であり、安定した財務基盤を有している。


■資金使途
IPOにより2.3億円の資金調達を予定している。調達資金についてはハンコヤドットコムにおいて下記を予定している。

・印鑑及びスタンプの彫刻機への設備資金 0.4億円
・顧客獲得のための広告費等の運転資金 1.6億円~

主に顧客獲得のために、資金は投じられる予定である。


■株主構成
社長の藤田優氏が筆頭株主として株式シェアの57.9%を保有している。また藤田社長の親族が第2位株主(株式シェア19.5%)以下に多数存在しており、藤田社長一族で約9割の株式シェアを有する、安定的な株主構成となっている。


■今後の注目ポイント