秋は芸術です。美術館や画廊で、さまざまな作品に触れてみたくなる季節になりました。各地で行われる展覧会に足を運ぶ人も多いことでしょう。ところで、芸術作品には美術館で鑑賞する以外にも、作品を所有して自宅に飾るという楽しみ方もあります。若いアーティストを支援することにもなるアート作品の売買を試してみては?

アートオークションとは?普通の購入とはどう違う?

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(画像=Adriano Castelli/Shutterstock.com)

気に入った芸術作品を手に入れるためには、アートオークション以外にも画廊などで購入するという方法があります。これら2つの方法は、何が違うのでしょうか。

大きな違いは、価格の付け方です。画廊で購入する場合は、画廊が付けている価格に納得したら、その金額を支払って手に入れることができます。アートオークションで購入する場合には、購入希望者が自分の希望する金額を入札するシステムになっています。欲しい人が複数いて競り合うことで、価格は上がっていきます。

画廊で見るだけでは、その作品に付けられている価格の根拠が分からないかもしれません。しかし、アートオークションでは入札参加者の数や価格の上がり方で、どの作品や作家が人気なのかが明確に分かります。アートオークションは、アート市場での流行や人気の作家、今後が期待されるアーティストを知ることができる場でもあるのです。

アートオークションは誰でも参加できる?

アートオークションといえば、一枚の絵が数億円で落札されるという報道を見たことがありませんか。しかしすべてが億円単位の落札であるわけではなく、多くのアートオークションでは手ごろな金額で落札されている作品もたくさんあります。オークション会社のサイトでは落札結果を確認することができますが、それを見ると、低いものでは数十万円ほどです。

アートオークションへの参加は、さほど手間の掛かるものではありません。あるオークション会社では身分証明書の提示と同意書の提出があれば会員登録でき、オークションに参加できます。ただし、一部のオークション会社では、会員登録をするには銀行口座の残高照会が必要になりますので注意してください。

出品される作品を知る方法は?

オークション会社に会員登録をしてアートオークションへの参加が可能になっても、自分が欲しい作品がなければ、参加しても仕方ありません。オークションにどのような作品が出品されているかを知るためには、カタログを取り寄せる必要があります。

カタログは、オークション会社によって有料・無料の違いがあります。また、会社によってはオンラインでカタログを閲覧することもできます。

カタログには、作品の詳細、そして予想落札価格の下限と上限が記載されており、自分の好きな作品や、予算に合った作品は、カタログを見た時点である程度絞り込むことができます。

参加予定のオークションに落札したい作品があれば、下見会に参加しましょう。オークション出品予定のすべての作品を見ることが可能です。カタログだけでは分からない作品の色合いや状態などもこの時点で確認できます。

オークション参加と落札について

オークションの参加方法は、実際に会場に行く以外にも、電話での参加、書面での入札、ウェブでの参加などさまざまです。時間の都合がつかず、会場に行けなくても好きな作品を手に入れるチャンスはあります。

そして、落札することができたら、代金を支払います。入金期限は、10営業日以内なの規定があるため気を付けてください。

アート作品で資産を増やすことは可能?

さて、高額なアート作品の話題を耳にすると「自分の持っている作品も高値で売れるかも」と期待してしまうかもしれません。実際、値上がりを期待して作品を購入する人もいるでしょう。

アート作品で資産を増やせるかどうかは、場合によります。故人の作家の作品が、購入後に値上がりすることは希です。現役作家の場合には、その作家が活動を続けている限りは価値が下がることはないという考え方もあります。むしろ、これから成長しそうな作家を探して、作品を購入することが楽しみになります。

もし、アート作品で資産運用を検討しているのならば、有望な作家を探すためにも、アートオークション情報をこまめにチェックしておきましょう。(提供=JPRIME

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