仕事で人に会う時や会合に出席する時など、スーツを着る機会は多くあります。そのような機会にどんなスーツを選んでいますか。「好きなブランドの中から選んでいる」「とりあえず着られるならば何でもいい」など人それぞれでしょう。

もし、今まで何となくスーツを選んでいたならば、「オーダースーツ」に目を向けてみてはいかがでしょうか。既製品ではなく、自分のために作られたスーツは格別なものになるはずです。この記事ではオーダースーツとはどのようなものなのか、そしてオーダースーツを作るメリットについても考察してみます。

イージーオーダーとフルオーダー、その違いとは?

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(画像=Kiselev Andrey Valerevich/Shutterstock.com)

ひとくちにオーダースーツといっても、オーダーの種類にはいくつかあります。よく聞くのは「イージーオーダー」と「フルオーダー」です。これら2つの特徴は以下の通りです。

●イージーオーダースーツ
1.あらかじめ決まった型紙の中から自分の体形に合ったものを組み合わせて作る
2.腕の長さや肩幅などを採寸して作るため、自分の体形にある程度合わせたスーツができる
3.生地やボタン、裏地を選ぶことができる
4.仕上がりまでの期間は数週間
5.価格は数万円~。気軽にアプリから注文できるブランドが増えている

●フルオーダースーツ
1.既成の型紙を使わず、全身を細かく採寸し、自分専用の型紙を作成する
2.生地やボタン、裏地を選ぶことができる
3.裁断や縫製は職人の手作業で行われる
4.仕上がりまでの期間は1ヵ月ほど
5.価格は数十万円~

スーツはフルオーダー一択です!その理由とは?

ビジネスマンはスーツは必需品です。仕事で会う人皆から自分が何を着ているかを見られている、といっても過言ではありません。ビジネスシーンで着るスーツの購入を考えているのならば、ぜひフルオーダーを選んでください。

フルオーダーのスーツのいちばんの長所は、やはり着心地の良さです。長時間スーツを着ていると「だんだん疲れてくる」「早く楽な服に着替えたい」と感じる人も少なくないでしょう。フルオーダースーツは、自分にピッタリフィットします。またミシン縫いではなく、ほとんどの工程を手作業で行い、仮縫いの時点で一度顧客の身体に合わせます。細かく要望を聞きながら作っていくため、最高の着心地を味わうことができ、すぐに脱ぎたくなる、という感覚はほとんどなくなるはずです。着ていることを感じさせないのが真に優れたフルオーダースーツです。

そして、生地やボタンなどを自分で選ぶことができます。着心地だけでなく、色やデザインにもこだわって作ることできるのです。例えば、特徴的なボタンを選んで「あのボタンを付けているのは○○さん」と自分を印象付けることも可能です。ビジネスシーンで自分をアピールしたいのならば、フルオーダースーツを利用しない手はありません。

顧客の要望、生活スタイルを引き出し、最適のスーツを仕立てる。このコミュニケーションがあるため、フルオーダーはbe spoken=ビスポークと呼ばれます。

フルオーダースーツを仕立てるならばこのテーラー!

ビスポークスーツを仕立てるのにおすすめのテーラーがありますので、いくつかご紹介しましょう。

まず、スーツ発祥の国である英国風スタイルといえば、世田谷区に店を構えるブルーシアーズに注目です。紳士服の聖地であるロンドン、サヴィル・ロウにある英国王室御用達のテーラー・ギーブス&ホークスで修業した久保田博さんが作るスーツは正統派英国スタイルです。9割のお客さんがフルオーダーを選ぶというこちらのスーツは芯材から作るという徹底ぶりを誇ります。

その他の英国風スタイルのテーラーといえばリッドテーラーも外せません。見た目はかっちり・着るとソフトなスーツはストレスを感じさせない着心地です。また作り方だけでなく、生地へのこだわりにも驚かされます。店内在庫700種類もの生地は英国のものを中心にビンテージまで取り揃えるほどの充実ぶりです。

老舗テーラーの仕事ぶりを知りたいのならば、銀座にある壱番館のスーツをチェックしてください。1930年創業のこのテーラーのスーツは政財界の人々だけでなく、陶芸家の北大路魯山人や画家の藤田嗣治など、芸術家にも愛されてきました。縫製歴50余年の職人たちが作るスーツの着心地はぜひ試してみたくなるものです。

職人技が光るテーラーはまだまだたくさんあります。自分に合った1店を見つけ出してください。(提供=JPRIME

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