こんにちは、ファイナンシャルプランナーの中村賢司です。一人暮らしをしていると何かと出費がかさみ、思うように貯金ができないという声をよく聞きます。実家暮らしの人と比べて、一人暮らしの場合は家賃や食費・水道光熱費などすべて自分で負担しなければいけません。これではなかなかお金を貯めることは難しいですね。

それでも、一人暮らしでもうまく節約をして、貯金を増やす方法はあります。今回は、賢い節約術と貯金を増やすコツを紹介していきます。

1.一人暮らしにかかる平均支出額は?

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(画像=iStock.com/Tassel)

2017年の家計調査によると、単身世帯の支出額平均は、以下のようになっています。

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(画像=mymo)

単身世帯とは高齢者など働いていない人を含む一人暮らし世帯を指します。それに対して、勤労単身世帯とは働きながら一人暮らしをしている人のことで、単身世帯全体の平均に比べると、食費は7.5%、被服費と通信費に至っては約3割も高くなっています。

仕事をしているとなかなか自炊ができず外食などで食費が高くなる傾向にありますが、毎月4万円以上は負担が大きいですね。水道光熱費については、家で過ごす時間が少ない分、約2割も少なくて済んでいます。

節約のポイントは、食事の摂り方や洋服代や携帯電話料金にあるようです。

※なお、住居費については家賃を払っている人と払っていない人(ゼロ円の人)がいる等の理由で、実際とはややかけ離れた数値(2万円代)となっているため表示しませんでした。

2.一人暮らしをしながらお金を貯める方法は「つもり貯金」

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(画像=iStock.com/Nuthawut Somsuk)

ギスギスした節約はしたくないですが、いろいろなものを我慢することでお金は確実に貯まります。

例えば、欲しいものがあるときは「二度我慢する!」、この効果は絶大です。

もしあなたが今欲しいものがあるとすれば、すぐには買わず、まず1回は我慢してください。そして本当に今必要かどうかを2~3日ゆっくり考えます。それでも欲しい、という結論に達しても、さらにもう一度我慢します。そして同じように1週間よく考え、それでも欲しい場合は、初めてそこで購入を決断するという方法です。

一人暮らしのあなたに、もう一つおすすめしたいのが「お付き合いはほどほどにする」ということです。交際費を削減できれば、これもまた効果は絶大です。

次にそうやって浮いたお金を「つもり貯金」で貯めていきましょう。つもり貯金とは、洋服を買ったつもりでその代金を貯金する、外食したつもりでその飲食代を貯金するといった方法です。

まとまったお金が貯金できるので、お金を貯める方法として効果は絶大です。

3.一人暮らしの節約のコツは「固定費の削減」

一人暮らしの節約のコツは、ズバリ固定費の削減です。

固定費とは毎月決まった金額が出ていくもの、例えば家賃、携帯電話等の通信費、生命保険料などです。

毎月のやりくりでちょっと厳しい場合は、極端な話ですが、5000円でも1万円でも家賃が安いところへ引っ越します。初期費用や引っ越し代もかかりますが、金額によっては半年から1年で元を取ることができます。

また、携帯電話やインターネット通信費が家計に占める割合も大きいですね。中には毎月2万円近く負担している人も少なくないようです。ここは思い切って格安スマホに変えてみてはいかがですか。1万円以上の削減効果があるでしょう。また、Wi-Fiが無料で使えるマンションに引っ越すのもひとつの節約手段です。

最後に、一人暮らしの節約として効果が高い方法は、ズバリ自炊です。

外食は控える、お惣菜は買わない、コンビニに行かない、これらを実行するだけでも単身世帯の平均の食費4万円強が2万円くらいまで削減できるはずです。節約ができて健康にもいい、一石二鳥ですね。

4.節約を楽しく続ければ2~3年で50~100万の差に!

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(画像=iStock.com/SasinParaksa)

一人暮らしの人が節約をしてお金を貯めていくポイントは、一度決めたことを継続させることです。1ヵ月や2ヵ月では効果がありません。

今回紹介した節約方法を毎月確実に行っていけば、2~3年間で50万円~100万円の差が出てくるでしょう。

とはいっても節約ばかりにスポットを当てると嫌になってくるので、貯金する目的や金額を決めて、楽しみながら節約をしていきましょう。

一人暮らしでも工夫次第では、確実にお金は貯まります。(提供=mymo)

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