会社に勤めながら自分の会社を設立しよう
ここまで「趣味で稼ぐ」という話をしてきましたが、もう一つの収入源を確保するために、サイドビジネスに挑戦するのもいいでしょう。
すぐに始められるのは、ヤフオクやメルカリなどを使って、モノを売ること。商売のタネは身近にたくさん転がっています。
例えば、中国の白酒(パイチュー)をご存知でしょうか。祝い事のときに飲まれるお酒で、年代物の白酒は一本数十万円、下手すると100万円以上するのですが、実はそんな高価な白酒が日本の地方の酒屋に二束三文で売られていることがあります。かつて、日本に安値で輸出されたものが、今も売れ残っているのです。これらを仕入れて、ヤフオクやメルカリに出品すれば、一発で何十万円も儲かることがあると聞きます。
こうした商材がないか、常にアンテナを張り続けましょう。
売れる商材を見つけるチャンスを少しでも増やしたいなら、「副業用に、自分の会社を設立すること」をお勧めします。
なぜかというと、会社を持っていると、国内外の旅行先などで掘り出し物を見つけたときに、「サンプルとしていくつか仕入れたい」と交渉できるからです。すると、店頭価格よりも安い卸値で、いくつか売ってくれることがあります。これは法人格を持っているからこそできることで、個人事業主のままでは交渉に応じてもらえません。個人に卸すと、税務署に脱税の疑いをかけられることがあるので敬遠されてしまうのです。
その他にも、会社を持っていたほうがビジネスの選択肢は大きく広がります。思い立ったらすぐに始められるよう、前もって会社を作っておきましょう。相手がネットで調べてきたときのために、無料の作成ツールを使ってホームページも立ち上げておけば、より信用度は上がります。会社や自社のホームページを持てば、一国の主になったようで、モチベーションも上がってくるはずです。
≪取材・構成:杉山直隆 写真撮影:永井 浩≫(『THE21オンライン』2018年09月16日 公開)
【関連記事THE21オンラインより】
・ゆとり世代社員最強説 30代以上は置き去りにされる
・自らメインストリームから離れ、「傍流」へ飛び込め
・「オッサン社員」が、ゆとり世代に負ける日
・40代からの「学び直し」。勉強すべき6つの分野とは?
・40代で必ずやっておくべき11のこと