業者の言うことを鵜呑みにしてはいけない
以上のように、スタンスによって投資すべき物件は違いますが、いずれにせよ、失敗しないためには十分なリサーチが不可欠です。
どんな物件なら、どのくらいの利回りが相場なのか、きちんとリサーチしたうえで、良い物件かどうかを判断してください。当然といえば当然のことなのですが、これができていない人が多いように感じます。
「この物件に投資すれば、定期預金よりもずっと高い利回りが得られますよ」という宣伝文句がよくありますが、これは、「ドトールでコーヒーを飲めば、帝国ホテルのラウンジよりもずっと安いですよ」と言っているようなもので、比較する意味がありません。
利回りが高いかどうかは、相場と比較しないと判断できません。
先述のジャンク新築についてもそうですが、業者の言うことを鵜呑みにするのもNGです。
例えば、家賃保証を謳う管理会社は多くありますが、その原資はなんなのかを考えてみるべきでしょう。
その会社が管理している物件がほぼ満室なのであれば問題ないでしょうが、空室が多ければ、ビジネスモデルとして破綻する可能性が高いはずです。
寺尾恵介(てらお・けいすけ)不動産投資家/『満室経営新聞』編集長
1973年、愛知県生まれ。早稲田大学法学部卒。住友海上火災保険〔株〕(現・三井住友海上火災保険〔株〕)在職中に、不動産投資をスタート。3年半で年間の家賃収入を5,000万円にまで拡大し、サラリーマンを卒業。現在は174戸の賃貸用物件を保有し、年間の家賃収入が1億円を超える規模まで拡大した。賃貸業の傍ら、大家さん向けの無料WEB情報誌『満室経営新聞』の編集長として、また個人としてもブログやメールマガジンを通じて、不動産投資の情報提供を行なっている。不動産業界では、ブログのハンドルネーム「投資家けーちゃん」として有名。著書に『フツーのサラリーマンですが、不動産投資の儲け方を教えてください!』(ぱる出版)がある(『THE21オンライン』2018年9月号より)
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