忘年会の会費を渡したり、立て替えてもらったお金を返したりするなど、ちょっとしたお金のやり取りをする時に「お金をそのまま」手渡していませんか?気軽な仲間内のことでも、「マナーが身についている女性」としてはNGです。冠婚葬祭のようなしっかりとした金封のマナーだけではなく、日常のちょっとしたお金のやり取りに使える封筒の使い方について学びましょう。

お金を「裸」で渡すのはマナー違反

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(画像=PIXTA)

結婚式のご祝儀や不祝儀など、冠婚葬祭の場面ではきちんと作法に気を配っていても、日常生活のお金のやり取りの仕方に無頓着ではしっかりとした大人のマナーが身についているとはいえません。

お渡しするお金が裸のままでは、お祝いやお礼の気持ちがこもっていることが相手に伝わらないだけではなく、場合によっては「非常識」となりかねないのです。

特にウッカリしがちなのが、お金を郵送するとき。お金を郵送するときは、現金書留を利用しなければなりませんが、お金だけをそのまま入れていませんか?現金書留用の封筒のなかにも、違う封筒や祝儀袋を入れることができます。内側の封筒や祝儀袋を折らずに済むよう、小さめの封筒を用意してください。

「お礼やお見舞いの気持ちを伝えるべきタイミング」に忘れずに対応できるよう、普段から「お金を直接渡すのはお買い物をするときだけ!」と意識してくださいね。

封筒に紙幣をいれる時の基本ルール

紙幣は新札を用意する

お金を贈るとき、渡すときは基本的に新札を用意します。弔事の場合は新札に一度折り目をつけてから入れるのがよいでしょう。

新札が手元にない場合は、銀行で両替をしましょう。例えば、三井住友銀行の両替機なら1日1回は無料、2回目以降は手数料200円で500枚まで両替できます。窓口の場合は、口座を持っている人なら30枚まで無料、口座を持っていない人は324円の手数料で新札に交換できます。

急なお祝い事で慌てないように、家や会社などに新札を用意しておくのがおすすめです。

紙幣の向きを揃える

見落としがちなのが、封筒へ入れるお金の向き。封筒にお金を入れるときは、封筒の表側(表書きを書く方)に、紙幣の肖像画を上にして、向きを揃えて入れます。

郵便用封筒は使わない

お金を渡す場合に、郵便用封筒を使ってはいけません。お渡しする金額に応じて、のし袋もしくは白の無地封筒やポチ袋などを使いましょう。和紙などに包むのもマナー違反ではありません。封筒の色が白でも、郵便番号の記入欄がついているものは使用しないでください。当然ですが、茶封筒や銀行の封筒も使ってはいけません。

のし袋を使う場合と略式のものを使う場合の違いは?

日常のお付き合いのなかでお金を包むときにも、蝶結び・のし付きの袋で包むのがマナーの基本です。 ただし、いくら「正式」とはいっても、少額の心づけや月謝に豪華な水引がついたのし袋を使うのはかえって失礼です。のし袋を購入する場合は、のし袋のパッケージに金額の目安が書かれていますので、参考にしてください。

また、数千円~1万円以下の少額の場合には水引やのしが印刷されている略式のものを使いますが、迷った時には無地の白い封筒に表書きを書くだけでもかまいません。

お礼、金一封、寄贈といった表書きを使う日常の贈答では、蝶結びで紅白の水引のついたもの、白封筒どちらを使ってもマナー違反ではありません。

封筒を使ってもマナー違反ではないお金のやりとり

月謝

お茶やお花、日舞といった作法が大切なお稽古事などの月謝を納めるときは、白い封筒に「月謝 氏名」と表書きをしましょう。ダンスサークルやカラオケレッスンなど、気軽なものであれば、ポチ袋や和紙に包んでお渡しするのもよいでしょう。

用意された決まった月謝袋があれば、指定の月謝袋を使用します。

会費

忘年会や新年会、歓送迎会など、会費を集める場合は、お釣りがでないようにピッタリの金額を封筒に入れて準備しましょう。幹事が受け取ったことの確認もできるため、封筒には名前を書いておきましょう。

お礼

忘れ物を届けてもらった、コンサートのチケットを譲ってもらったなど、交通費や実費をお礼として渡したいときにも白い封筒が使えます。表書きを入れるなら、「御礼」もしくは「お礼」とするのがよいでしょう。「寸志」には、「わずかながらですが」と言う軽少なお礼という意味がありますが、目上の方や同僚に対しては使ってはいけません。上司から部下、年長者から年少者など、目上から下の立場の方にむけての表書きになります。

立替など、借りていたお金のお返し

共同購入やお取り寄せで建て替えてもらった費用をお返しするときも、「買い物感覚」でお金を渡すのではなく、あらかじめ準備をしておくとスムーズです。会う日まで金額がわからない時は、小銭や細かい紙幣を準備しておくように気遣えるとなお良いでしょう。

スマートな気遣いができる素敵な女性になろう

「のし袋に入れるのは大げさな気がするけれど、きちんと感謝の気持ちを伝えたい」そんなスマートな気遣いができる女性は素敵ですよね。

白い封筒は、コンビニやキオスクでも簡単に手に入れることができます。丁寧に表書きと名前を書き入れて、大人のマナーを実践してください。

文・沼田絵美/fuelle

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