家計簿は、金銭管理や節約をするうえで非常に重要かつ便利なツールですが、「家計簿って何度挑戦しても結局挫折しちゃって……」「計算が面倒で長続きしない」といったお悩みもありがち。家計簿アプリは、面倒な計算や入力をすべて自動で行ってくれるので、月々の収支を確認するのにとても手軽で便利です。こまめに収支を振り返ることで無駄な出費に気づけるので、節約効果がアップし貯金効率がぐっと上がることも。ここでは、人気アプリの特徴を踏まえてご紹介します。

家計簿アプリとは

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(画像=taa22/Shutterstock.com)

家計簿とは、家計の収支を記すものです。支出を振り返ることでムダ使いを自覚し節約するきっかけになったり、収入履歴や預金額を確認したりできることで、将来的な収支のバランスを見通せるので効率的に貯蓄の指標をつくることができます。

家計簿といえば従来はノートやエクセルで作っていた人も多いかと思いますが、今は家計簿もアプリで管理できる時代。面倒な計算やクレジットカードの支出を自動入力できるため、飛躍的な時短に繋がります。

家計簿アプリのいいところ

手軽&時短

収支を手作業で計算することは時間がかかってしまい大変非効率です。その点、家計簿アプリは口座振替・クレジットカード支払い分は自動ですぐに反映されるため入力の手間すらなく、あとは現金支出をレシート撮影するだけ。もちろん手入力も可能です。

出先でささっと入力してしまえば、帰宅後に改めてまとめる必要もなく、「財布に現金がないけど何に使ったのだろう……」といったことがなくなるでしょう。

無料で簡単に使える

ノートの場合は書店などに買いに行ったり探したりする手間がありますが、アプリならスマホにインストールしてしまえばサービスが終了しない限り継続して使うことができます。機種変更などをしてもデータの引継ぎができるので安心。毎年の家計簿買い替えが必要なく、さらに各アプリとも無料版でも十分な機能が使えるため、ちりも積もれば大きな節約になります。手作業では一苦労する年単位の比較もカンタンです。

家計簿アプリランキングベスト3 

「家計簿アプリがありすぎてどれがいいのかわからない!」という方のために、iPhone・androidの両方に対応していてレビュー評価が高いアプリをランキングでご紹介します。

3位:3大メガバンクがファンドを投資した安心アプリ「Moneytree」

自分が日頃どれくらいお金を使っているのか一目で知りたい方にはぜひおすすめしたい家計簿アプリのひとつ。みずほキャピタル・三菱UFJフィナンシャルグループ・SMBCベンチャーキャピタルから大型投資を受けており、セキュリティ・プライバシー・透明性を軸に利用者が安心して使えるように細かく設計されています。

特に驚きなのが、人工知能搭載であること。なんと出費内容を人工知能が判断して適切な項目に自動で振り分けてくれます。こういった基本機能はすべて無料で使えますが、有料版にすると経費の自動検出までAIが行ってくれたり、CSVファイルなどで明細書として抽出までしてくれたりと至れり尽くせりで、個人事業主や自営業者にとっては会計ソフト並みに便利なアプリです。

また、ポイントやマイルの残高をいつでも確認でき、期限切れ前に通知してくれる機能も搭載されています。ポイントカードはdポイントやTポイント、ANAマイレージ、nanacoポイント、楽天ポイント、WAONポイントなど複数社に対応。さらにクレジットカードや各種料金の口座引落し日が近づいた時も金額を事前に通知してくれるので「残高不足で引き落としできなかった!」なんてことも防げます。

2位:総合的に資産管理ができる「マネ―フォワード」

マネ―フォワードは証券口座やFX口座など2,665以上の機関と連携できます。(2018.11時点)それだけ多くの企業から信頼されているアプリであり、セキュリティ面でも安心です。

アプリを起動するとすぐに収入-支出=収支を表示してくれるので、現在の資産額がパッとみてわかりやすく、あちこち画面操作をする手間がいりません。いくつかの口座の動きを総じて確認し、資産運用をしたい場合はマネ―フォワードが便利です。

さらに、家計管理や投資・保険など金融関連の記事を無料閲覧できたり、手動で最新情報に更新できたりするのがメリット。細かいようですが、他のアプリでは口座の残高などを手動で更新できないものもあるので、口座残高など最新情報を確認したいときには意外と重要なポイントです。

1位:レシート撮影の正確さと使いやすさで大人気の「Zaim」

シンプルさを追究した家計簿で、過去に家計簿で挫折した経験がある人のうち、84%もの人が「続けられる」と答えたほどの優秀な家計簿アプリです。さらにパスコードロック機能搭載で強固なセキュリティが整っており、グラフ分析機能や入力・レシート撮影もサクサクと快適。利用者に負担のない機能設計が人気の理由です。

特に対予算比を確認するのに優れており、複数の口座の動きや総合的な収支よりも予算に対してどれくらい支出があったかを項目別に見たい人におすすめです。有料版では広告を非表示にできたり、複数アカウントを切り替えたりできるので、個別に管理したいお金がある場合にも対応できます。また、有料版では自治体から受け取れる給付金やローン分析までしてくれます。

単なる「家計簿」ではなく「資産管理」ができる

近年、家計簿アプリも進化しており、単なる家計簿にとどまらず資産管理がアプリひとつでできるようになってきています。証券口座の動きやローン残高なども含めて総資産を手作業で計算し管理するのは大変な作業ですが、家計簿アプリならすべて自動でやってくれます。

いつどこで、何にお金を使ったかを把握することで無駄遣いや削れる出費が明確になります。心と時間とお財布に余裕ができると、理想の生活にも一歩近づけるはずです。

文・木村茉衣(ファイナンシャルプランナー)/fuelle

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