富裕層の趣味として代表的なものの一つが、ワインを愛好することです。ワインのことを知っていればビジネスシーンで役に立つことも多く、富裕層の間では「ワインの知識は持っていて当たり前」のものといえます。そして、実際にワインセラーを自宅地下につくる人もいるようです。なぜ富裕層は、ワインが好きなのでしょうか。ここでは、ワインの魅力と自宅にワインセラーのある暮らしについてご紹介します。

なぜかはまるワインの魅力

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(写真=PIXTA)

ワインは奥深いお酒です。原産国やワイナリー、畑の土に気候、ブドウの品種、造り手などによって味が変わります。同じ畑から採れた同品種のブドウでワインを造っても、今年のものと翌年のものでは全く風味が変わってしまうことがあるのも、ワインの魅力の一つといえるでしょう。「今年のこの1本は来年には手に入らないかもしれない」というプレミア感に加え、「熟成」によってまた違う顔を見せてくれるのも人気の秘訣です。

熟成したからといっておいしくなるとは限らず、また、熟成しすぎると風味が落ちてしまうこともあります。自宅でワインを熟成させると好みのタイミングで開栓し味を確かめられるため、ワイン愛好家は多くのワインを自宅に貯蔵します。コレクションしたワインがヴィンテージになると資産価値が生まれるのも、ワインの魅力です。

もちろん、飲んでもおいしくポリフェノールが豊富に含まれていることから健康にもいいとされ、男女を問わず好まれています。コレクションしてよし、資産として投資してもよし、飲んでよしのワインは、古くから貴族に愛され、今なお富裕層からの人気を得ています。

自宅にワインセラーをつくるなら地下が最適

ワインのコレクターの中には、自宅地下にワインセラーをつくり、大量に保管している人もいます。湿度と温度が一定に保たれやすい地下室は、少し工夫をするだけでワインセラーにすることが可能です。冷蔵タイプのワインセラーを購入しなくとも、長期間の保存や熟成が可能になります。

地下室をつくるメリット

同じ2階建ての住宅でも、地下室の有無によって使える空間が大きく変わります。1階に大きな床下収納をつけるだけでも、収納スペースが増える分広々と空間を使えます。「地下室は湿度が心配」という人もいるかもしれませんが、防水処理や断熱処理、換気技術の向上によって、適切な施工を行えば地下に湿気がこもることもありません。

地下室は遮音性が高く、地中にあるため温度変化の影響も受けにくいというメリットがあります。地下室をつくっておくことで、ワインセラーとして利用する以外にも趣味の部屋とすることもできるでしょう。

ワインの保管方法について

近年ではワインの保管用冷蔵庫も多く流通していますが、ワインの保管に適した環境を整えることができれば冷蔵庫タイプのワインセラーである必要はありません。ワインを長期保存する第一条件として年間の温度が12~15度、湿度は70~75%に保たれることが挙げられます。また、振動や異臭、光がなく、瓶を横に寝かせて保存できる場所が望ましいでしょう。自宅の地下でワインを保存する際には、地下室ではなく大きめの床下収納でも問題ありません。

一部をワインセラーに、残りはプライベート空間として

地下室の一部をワインセラーにする場合には、冷蔵庫タイプでウォークインができるワインセラーをつくる方法もあります。ただし、設置費用だけでなく、電気代やメンテナンス費用といったランニングコストがかかる点に注意しましょう。

地下室をつくる際のデメリット

地下室はとても便利なスペースになりますが、一方で建築コストが高いというデメリットがあるので検討される方は住宅会社に見積もりをとってみましょう。

趣味と実益を兼ねる地下室をつくってみよう

地下室には、普通の部屋にはない特別感と非日常感があります。地下室をつくり、そこに趣味のスペースをつくるだけでいつまでも飽きることのない家になりそうです。とっておきのワインを自宅で大事に熟成させたいのなら、ワインセラーのある地下室を検討してみてはいかがでしょうか。(提供:MORIZOU online


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