先月下旬からスタートした3月決算企業の第3四半期決算発表が本格化しています。こうしたなかTOPIX500採用銘柄に限ると先月31日がピークとなりました。しかし、2月に入ってもまだ多くの企業が決算を発表しており、12日と13日もTOPIX500採用銘柄で30社近い企業が決算を発表しました。そこで今回は12日と13日の決算発表をTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に早速集計してみました。
そのなかで株価の上昇が目立ったのが国際石油開発帝石(1605)や光通信(9435)で、 国際石油開発帝石は原油価格の想定を引き下げたことなどで営業利益の見通しは下方修正したものの、オーストラリアの液化天然ガス事業のイクシスLNGプロジェクトの収益貢献による当期利益の見通しを上方修正したことなどから株価は急伸しています。また、光通信も通期の営業利益の見通しを引き上げたことで大幅高となっています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
【関連リンク マネックス証券より】
・“STO”= 新たなブロックチェーン証券の市場は拡大するのか
・円ロング縮小 ドルのネット・ポジション大幅増
・日経平均2万円の大台割れを回避できるか正念場 米中の閣僚級貿易協議に注目
・業績悪化も市場の重石でない理由
・注目の業種:中国懸念は少し後退し機械はしっかり。円安への為替動向次第では、輸送機器・電気機器も期待がもてるか。