住宅の購入・改修資金に充てることを条件に、贈与税の非課税枠が現行の110万円から610万円へと、500万円上積みされました。
財産を受け取る人が20歳以上で、贈る人が親・祖父母など直径尊属であることが条件。
一戸建てだけでなくマンションも対象となる。その他の条件として、贈与を受けた年の翌年の3月15日までに入居する必要がある。
贈与税が軽減されれば、住宅投資に対しての景気浮揚効果も期待できるとの見方により、発表のあった9日の東京市場では、新興の不動産株が軒並み急騰して取引を終えています。
この措置は、2009年1月から2010年末までの2年間の時限措置です。要は、景気刺激のために親の応援を特別に2年間だけおまけしますから、家を建てましょう、ということですね。
簡単に、従前の制度と比較してみましょう。
従前の制度であれば、贈与税の非課税枠は110万円でした。
従って、親から610万円の贈与を受けると、(610万円-110万円)×30%-65万円 という算式で贈与税額が算定され、85万円の課税がされていたのです。
家を建てるにあたって、610万円援助してもらっても、手元には525万円しか残らなかった訳ですね。
それが、今回の措置により2年間だけは、援助してもらった610万円が丸々貰えるわけですから、親心としては「この時期に家を買えば?」と子供に言いたくなるでしょう。
(提供:チェスターNEWS)