莫大な富を築いた成功者が、慈善活動や寄付に積極的なアメリカ。もともとは宗教的な影響や民族の地位向上による理由が大きかったようですが、最近では、節税に加えて社会貢献の目的も強まっています。ここでは、慈善活動にとくに積極的なことで知られるハリウッドスターを紹介します。

アンジェリーナ・ジョリー 人生と難民支援が深く結びついた

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(画像=Ear Iew Boo / Shutterstock.com)

慈善活動に積極的なハリウッドスターの代表といえばアンジェリーナ・ジョリーは外せないでしょう。彼女は、数多くの寄付や活動で知られますが、その中でも社会的影響が大きいのが「UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)」に関わるもの。UNHCRは世界中の難民、無国籍者の保護をテーマにした団体です。

アンジェリーナ・ジョリーがUNHCRに深く関与するきっかけになったのは、映画『トゥームレイダー』の出演。撮影でカンボジアを訪れた際、地雷爆発と隣り合わせの環境で人々が暮らしていることを知り、UNHCRとコンタクトをとったのがはじまりです。以来、2001年からトータルで500万ドルを寄付し続け、2012年にはUNHCR特使に任命されました。

さらに2013年には、ボスニア紛争から着想を得て監督・脚本を務めた映画『最愛の大地』を公開するなど、人生そのものが慈善活動と強く結びついています。

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低所得者層の融資を行う団体の支援 ナタリー・ポートマン

名作『レオン』の子役としてスターとなり、その後、『スターウォーズ』の新3部作など注目作品に出演し続けているナタリー・ポートマンも、熱狂的な慈善活動家として知られています。特に彼女が力を注いでいるのが、2003年から特使を務める「FINCA International(国際共同体支援財団)」です。ワシントン DCに拠点を置くこの財団は、世界中の低所得者層が融資を受けられる「マイクロファイナンス」の牽引役として知られます。

低所得者層のバックアップといえば、物品や食料のダイレクトな支援が中心です。もちろん、こういった支援も大切ですが、FINCAでは貧困層の自立を重要視し、元手を提供することでビジネスを立ち上げやすい環境づくりに力を入れています。FINCAの公式サイトによれば、すでに何百万人もの人々がマイクロファイナンスを利用し、生活を改善しているとのことです。

ジョージ・クルーニー 2018年、2団体への寄付が注目された

ジョージ・クルーニーは、2018年に社会的活動を行う2団体に寄付を行い注目されました。ひとつは、家族と離れ離れになってしまった子供を支援するための団体「ヤング・センター・フォー・イミグラント・チルドレンズ・ライツ」への10万ドルの寄付。そしてもうひとつは、アメリカの銃規制を支持する団体「マーチ・フォー・アワー・ライブス」への50万ドルの寄付です。アメリカ独自の社会問題と向き合う団体に寄付しているのが彼の特徴といえます。

ジョージ・クルーニーといえば、最近、双子の子供ができたことでも話題になりました。世界的なメディアに発表した妻アマルとの共同声明を参考にすると、とくに「ヤング・センター・フォー・イミグラント・チルドレンズ・ライツ」への寄付は、親としての未来への責任感が大きく影響しているようです。

レオナルド・ディカプリオ 自然保護団体を支援する財団の立ち上げ

環境保護活動をライフワークにするレオナルド・ディカプリオ。彼の代表作『タイタニック』の公開された1998年の翌年、生物種の保全や気候変動の緩和を目的とする「レオナルド・ディカプリオ財団」を設立し、積極的な巨額寄付を行っています。

この財団の最近の動向としては、2017年に地球温暖化対策の支援として総額2000万ドルの寄付を発表。2018年には100万ドルが自然保護団体に新たに寄付され、インド洋の過剰な漁や海洋汚染から生態系を守ることに役立てられます。

出演作品とともに、財団を通してディカプリオがどのような人生後半のストーリーを描いていくのか注視していきましょう。

文・J PRIME編集部(提供:JPRIME


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