東京エレクトロン,株価
(画像=ZUU online)

株式投資をするうえで「主要セクター」の動きは重要な手掛かりとなる。

たとえば「景気拡大期」には景気敏感セクターである素材や化学、物流といったセクターが物色され、「景気減速期」にはディフェンシブセクターである食品や薬品、公共といった景気に左右されにくいセクターが人気化する傾向がある。為替が「円安トレンド」にある局面では自動車や電機など円安メリットを享受するセクターが物色され、「円高局面」では内需セクターが買われる……といった具合だ。いま、どのセクターが人気化しているのか、その傾向を把握することは株式投資の重要な手掛かりの一つとなる。

そこで注目されるのは半導体セクターの動きである。先週は同セクターの指標的な銘柄であり、半導体製造装置で世界3位の東京エレクトロン <8035> が年初来の高値を一時更新した。実はIoTや自動車産業のCASE、ビッグデータ、クラウド、AIといった次世代産業革命「インダストリー4.0」を陰で支えているのが半導体製造装置なのである。東京エレクトロンはもちろんのこと、世界的に半導体セクターが堅調に推移しているが、その背景にはどのような理由があるのだろうか? 今回は「半導体セクターの『期待』と『不安』」と題してお届けしたい。