3月決算企業の第3四半期決算も2月中旬に終了となりましたが、日本経済新聞の集計によるとその結果は米中貿易摩擦などの影響もあって経常利益が前年同期比2%増に止まり、中間期の12%余りの増益から増益幅が大きく縮小してしまいました。しかし、こうしたなかでも残すところ後3カ月ということもあって通期の業績予想を上方修正する企業も少なからずみられました。

投資のヒント
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そして上方修正に踏み切った企業のなかにはそれまでの減益予想が一転して増益予想となった銘柄もみられます。そこで今回は営業利益の見通しが上方修正で減益から増益に転じた3月決算銘柄をピックアップしてみました。例えば日立建機(6305)では3%近い減益予想が上方修正で7%近い増益予想となったほか、JAL(9201)でも4%を超える減益予想がわずかな増益予想となっています。

上方修正で一転して減益予想が増益予想となった3月決算銘柄
(画像=マネックス証券)

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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