お部屋をいかに魅力的に見せるかということは、空室対策を行う上で非常に重要です。ちょっとした工夫で空室期間を減らしたり、入居者に長く住んでもらえたりする可能性が高くなることもあります。今回はリフォームの際に取り入れると良い設備ついて見ていきましょう。

リフォームを考える上で考えたい費用対効果

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(画像=Photographee.eu/Shutterstock.com)

自身が住む部屋のリフォームであれば好きなようにお金を使うことも良いかもしれません。しかし、不動産投資の場合にはそれによってキャッシュフローに変化が生じるため費用対効果をシビアに考える必要があります。例えば、100万円かけてリフォームを行ったとしても家賃が1円も上げられないのであれば、それは自己満足になってしまいます。

従って、不動産投資の場合には経営者目線でいかにコストをかけず、最大限の効果を生み出すかということが重要になってきます。その点、コストがあまりかからずにある程度の効果を生み出してくれる設備もあります。

客付け業者にも喜ばれるアクセントクロスの効果

ターゲットに合わせた色合いを採用することで大きな効果を生み出してくれるのがアクセントクロスです。今回は、アクセントクロスのコストと効果を見ていきましょう。

アクセントクロスのコストについてですが、汎用品のクロスであれば通常のクロスとほぼ同じ値段です。一般的なお部屋で考えた場合に、アクセントクロスの代金は壁一面で3万円ほどのケースもあります。コストとしてはそこまで高くないと感じる方もいるでしょう。

アクセントクロスを採用する場合、最初は多少コストをかけても実績のある専門業者に委託を考えたほうが無難です。オーナーの好みに偏るのではなく、プロの目が選んだもののほうが、入居者受けが良い場合もあります。一度色合いを決めてクロスの型番を把握しておくことで、その後は低コストの施工業者を選ぶこともできます。

また、アクセントクロスを採用することで、客付け業者が部屋を案内しやすくなるというメリットもあります。低コストのわりに、入居希望者からは喜ばれ、空室の入居が早くなったり入居期間も長くなったりすることもあるようです。初期費用はある程度かかりますが、試してみる価値はあるかもしれません。

部屋の利便性を上げる設備の設置

他にも、ちょっとした工夫を行うことで効果を発揮する設備があります。例えば、室内の天井に取り付けたポールに、竿を通して物干しとして活用できる「ホスクリーン」というアイテムがあります。

花粉の季節や梅雨などで室内干しをせざるを得なかったり、女性の一人暮らしの防犯対策や仕事で帰りが遅く外干しができなかったりする場合にも魅力的な設備といえます。

費用としては1万円かからない程度で、自分で取り付けられて工事費用はかかりません。たった1万円弱で、空室改善や入居者の満足度につながることになります。こうした住む人の快適さにフォーカスした工夫のある部屋は、その部屋のオーナーへの信頼感につながることもあるのです。

費用対効果を考えながらまずは小さいところから始めよう

今回お伝えしたアクセントクロスやホスクリーンなど、あまり費用はかけなくてもちょっとした工夫で空室問題が解消されたり、長期入居による安定収益が見込めたりします。他の物件がどのような設備を取り入れているのかなど情報を集めながら、まずはあまりコストのかからない設備を取り入れて、他物件との差別化をはかってみましょう。(提供:Owners Innovation

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