今月に入ってスタートした小売り企業を中心とした2月決算企業の本決算発表と8月決算企業の上期決算発表も今月中旬に終わりとなりました。それから2週間程度が経過したことからアナリストによる業績や目標株価の見直しもある程度進んだと思われます。そこで今回は2月決算銘柄と8月決算銘柄を対象に決算発表後に複数の目標株価の引き上げがみられるもの(足元の株価を上回るもののみ対象)をピックアップしてみました。

投資のヒント
(画像=PIXTA)

そのなかでも目標株価の引き上げが目立ったのが安川電機(6506)とファーストリテイリング(9983)で決算発表後に4社が目標株価を引き上げています。また、しまむら(8227)とベルシステム24ホールディングス(6183)でも3社が目標株価を引き上げたほか、サイゼリヤ(7581)とコシダカホールディングス(2157)、東宝(9602)でも決算発表後に2社が目標株価を引き上げています。

決算発表後に2社以上が目標株価を引き上げた2月・8月決算銘柄
(画像=マネックス証券)

もう一つのヒント

●明日の決算発表スケジュールは

今週から3月決算企業の本決算発表がスタートしています。こうしたなか明日は決算発表を行う企業がさらに増える見通しで、ヤフー(4689)やアドバンテスト(6857)、京セラ(6971)、任天堂(7974)などが決算を発表する予定です。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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