先々週からスタートし4月26日が前半戦のピークとなった3月決算企業の本決算発表も大型連休で一旦中断となっていましたが、連休が明けてそれも再開となっています。連休明けの7日こそ決算発表を行う企業も限定的でしたが、8日には徐々に増えTOPIX500採用銘柄に限っても2日間で20社以上の企業が決算を発表しました。そこで今回は7日と8日の決算発表をTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に早速集計してみました。

トヨタ自動車
(画像=r.classen / Shutterstock.com)

そのなかでも特に注目を集めたのが8日の取引時間中に決算を発表したトヨタ(7203)です。前期の営業利益は原価改善や営業面の努力で前期比2.8%増の2兆4675億円で着地すると、今期も3.2%増の2兆5500億円と3期連続で増益となる見通しを発表しています。昨日の株価は決算発表直後にプラスに転じる場面もありましたが、買いが続かず結局1%く下落して取引を終えています。

決算集計(5月7日-8日発表分) 決算集計(5月7日-8日発表分)
(画像=マネックス証券)

もう一つのヒント

●明日の決算発表スケジュールは

3月決算企業の本決算発表も大型連休で一旦中断となっていましたが、連休が明けてそれも再開されています。こうしたなか明日が決算発表のピークで、数多くの企業が決算発表を予定しており、大成建設(1801)や清水建設(1803)といった大手ゼネコンに加え、スズキ(7269)やSUBARU(7270)、三井不動産(8801)やNTT(9432)などが決算を発表する予定です。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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