2019年5月23日(木)Market Talkの内容
●ファーウェイへの禁輸措置について
足元ファーウェイの禁輸措置でマーケットは混乱している。電子部品、半導体株が下げているが、ただ保守部品については3か月猶予するという情報がすぐに出てきた。これは世界中にサプライチェーンが築かれていて、これを政治の力で分断すると経済に跳ね返ってくる-自分で自分の首を絞めることになるのが明らかになるからで、だから禁輸措置を打ち出したにも係わらずこの部分は例外といった形にしているのだと思う。今後おそらく撤回みたいな恰好になるのではないか。6月のG20で首脳会談が行われれば恐らくこの辺りのことが決まる可能性はあると思う。ただ今回の措置で5Gそのものの進展が遅れるのではとの懸念もあるわけだが、世の中が5Gになれば格段に便利になるというのが分かっていて、皆がそこに突き進もうとしている。若干遅れたとしても、そこは遅かれ早かれの世界ではないか。この問題についてはそんなに長くかからないのではないかと思う。
●長期の買い場は短期の売り場になっているような気がします。広木さんのおっしゃる「絶好の買い場」は、やはり長期の話ですか?
短期的には売られているが、長期的に見るとこういったところは買い場であろう。米中問題で揺れているがファンダメンタルズとしては想定どおりで、足元が景気のボトムに差し掛かっていてここから年後半の景気回復が始まってくるであろう。今が仕込み場ではないか。
●日経平均の底値目途は?
今日本株はPBR1倍でほぼ底値の水準。ショック安で2万円前後まで売られる場面があるかもしれないが、基本的にはこれ以上は下がらないと考えてよいと思う。日経平均がPBR1倍を下回るのは異常事態で、東日本大震災やリーマンショック等のときしかない。今はそれにほとんど近い状況。
詳細は動画をご覧ください。
【関連リンク マネックス証券より】
・続・この投資環境下でも買える銘柄&米国株、高値更新見通しとその根拠
・先月25日に決算を発表した銘柄で目標株価の引き上げがみられる銘柄は
・先週とほぼ変わらず ドルを約20%ネット・ロング 円のロングも維持
・目先は6月のG20で米中首脳会談が行われるかどうかがポイント
・FRBの利下げ観測を巡る波乱に注意