4月下旬からスタートした12月決算企業の第1四半期決算発表も今月中旬に終了し、それから2週間程度が経過しました。したがってアナリストによる業績や目標株価の見直しもある程度進んだと思われます。そこで今回はTOPIX500採用の12月期決算銘柄を対象に決算後に複数の目標株価の引き上げがみられるもの(足元の株価を上回るもののみ対象)をピックアップしてみました。
そのなかでも目標株価の引き上げが目立ったのが中外製薬(4519)で、第1四半期の営業利益が前年同期比2割増の大幅な増益となったこともあって決算発表後に5社が目標株価を引き上げています。また、大塚商会(4768)や協和発酵キリン(4151)、ネクソン(3659)、資生堂(4911)でも3社が目標株価を引き上げたほか、花王(4452)やサントリー食品インターナショナル(2587)、クボタ(6326)でも決算発表後に2社が目標株価を引き上げています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
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