資産形成にはさまざまな方法があり、自分に合った方法を見つけることが成功への第一歩です。代表的なものに株式投資と不動産投資がありますが、今回は不動産投資ならではの魅力について解説します。
不動産投資の最大の魅力は経営であり事業であること
不動産投資には、「不動産経営」という事業的な側面があるため、経営に興味がある人にとっては大きなやりがいにつながります。自らの発想や努力、創意工夫によって入居者が決まったときの達成感は計り知れません。株式投資の場合、情報収集は大切ですがあくまで事業を行っているのは投資先の企業です。
事業戦略に対して自分がダイレクトに影響力を発揮することはできません。むしろ、株価の上下を読んで場合によっては早めに見切りをつけることも大切になってきます。不動産投資の場合は、資産価値を高めるのは投資家自身です。「丹念に選んだ物件とじっくり向き合う」「地域のニーズを読み解く」「入居者確保のための施策を打つ」など、自分次第でさまざまな成果が期待できるのが不動産投資の魅力といえます。
このように、不動産投資は自ら手綱を握って資産形成することに魅力を感じる人や、経営や事業に関心の強い人に向いている投資方法です。
成功している不動産投資家の経営努力
成功している不動産投資家は、それぞれに地域や入居者のニーズを読み、自分なりの工夫を行っています。不動産経営の成功は、入居者確保と賃料の維持にかかっています。また、家賃収入を計画的に貯蓄し、定期的に修繕やリノベーション(大規模改修)を実施することも大切です。入居者確保のために、「共用部分の管理に力を入れる」「エントランスを明るく見栄えよくする」など、入居者目線での工夫が必要不可欠です。
自分自身が家探しをした経験もダイレクトに生かすことができるでしょう。賃料維持のために、「ペット可の物件にする」「家具家電をつける」「スマートセキュリティや宅配ボックスを導入する」といった工夫があります。しかし、地域によって入居者の属性はさまざまです。ニーズを読んで必要な投資を行うことがポイントです。
リノベーションをするときは、コスト回収の見通しを立て、計画的に実施することが大切になります。また、実際にリノベーションをすることで入居者確保につながったのか、自分なりに効果測定を行うことも重要です。例えば、PDCAサイクルを意識することも方法の一つといえます。PDCAサイクルとは、「Plan(計画)Do(実行)Check(確認)Action(改善)」を順番に実施することをさします。
高い入居率を維持している不動産投資家の中には、自作のパンフレットを地域の施設に置いたり、自ら不動産会社に行って物件をアピールしたりしている人もいるでしょう。自分の得意分野を生かしていけることも、不動産経営ならではの魅力です。
不動産投資の今後の見通し
総務省統計局の「人口推計」によると、2010年の日本の人口は約1億2,805万人、2015年で約1億2,709万人です。2019年5月1日現在では約1億2,620万人となっており、減少に転じていることがよく分かります。一方、同省における長期的な人口推移では、2030年1億1,522万人、2050年には9,515万人と著しく減少していくであろうことが予測されているのです。
そのため、賃貸市場は厳しさを増すとの見方もあります。しかし、人口減少に影響を受ける業界は何も賃貸市場だけではありません。また、多少の逆風があっても利益をあげるところは継続して利益をあげ続けているものです。周辺環境の変化や景気動向によっても、入居者需要は大きく影響を受けます。環境や時代の変化に応じて施策を打ち、経営努力をすることが大切です。
情報収集や経営努力を欠かさなければ、時間はかかっても何らかの結果はついてくるでしょう。経営である以上、絶対に成功するという保証はありません。しかし、だからこそ工夫の余地があり、努力次第で成果を最大化できるのが不動産投資の魅力です。事業を考案したり会社を興したりすることなく、経営者として事業をしたいなら不動産投資をぜひ選択肢の一つにしてみてください。(提供:YANUSY)
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