2019年6月21日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日20日(木)の米国株は、FOMCの利下げ期待が高まったことを受け、上昇。S&Pは過去最高値を更新。米10年債利回りは、一時1.97%まで下落。NY終値は2.03%まで戻している。ドル指数は続落。先日のFOMCについて、トランプ米大統領は「パウエルFRB議長は、もっと早くすべきだった」としつつも、「いずれ正しい行動をとるだろう」と早期の利下げについて示唆。また、イランによる米国のドローン撃墜については、「イランは非常に大きな過ちを犯した」と批判。ただ「故意に行われたとは考え難い。たがが外れた愚か者の行動の可能性がある」とし、イラン政府を直接非難することを避けた形。イギリス保守党の党首選はジョンソン前外相とハント外相の2氏に絞られた展開に。ジョンソン氏は10月31日の期限までに離脱を果たす決意で、再延期を迫られれば「合意なき離脱」に踏み切る考えを示してきたが、ここ数日は言い回しを軟化。一方ハント氏は、秩序だった離脱のためなら再延期もいとわないというスタンス。ただ、離脱撤回よりは、合意なき離脱を選ぶとコメントしている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円は107.21円まで下落。10年債利回りが2.03%まで戻したこともあり、下げ渋り。米ドル/円は引き続き下落トレンドの過程にあると想定しているが、注目は107.00円。107.00円はいったんサポートとして機能する可能性が高いため、売りポジションは107円台前半で縮小して戻りを待つというスタンスで臨みたい。
西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。