「無駄使いしているつもりはないけれど、どういうわけかお金が貯まらない」といった悩みを抱えている人は案外多いもの。急な出費や老後に備えて、ある程度の貯金はしておきたいですが、いざ始めるとなるとなかなか難しいですよね。しかし、貯金する習慣が身につけば、必ず貯金は増えていきます。貯金を増やすコツを現役のFPがお伝えします。
あなたは大丈夫?貯金できない主婦の特徴
同じ収入でも、お金を多く貯めている人と貯められない人はいるようです。私のFPとしての経験上、貯金が苦手な主婦は以下の特徴を持っている人が多いです。
現金主義
必要なときに必要な分だけキャッシュカードで現金を引き出して、財布の中身が少なくなると、すぐにATMで引き出す人。この場合、収入が多くても何にいくら使っているのか、わからないまま残高が減ってしまいます。相談に来られる方の中でも、特に多い傾向がありました。
頑張った自分へのご褒美が多い
欲しいものがあると、「頑張った自分へのご褒美」という理由で買っていませんか?心当たりのある人は「ご褒美の予算」を決めておきましょう。
子どもにかける費用が高い
子どもの将来に役立つようにと、あれこれ習い事をさせたいのが親心。でも、必要なものをよく考えてお金をかけるようにしたいですね。
残ったお金を貯金しようと考えている
「ついついコンビニに立ち寄って、何か買ってしまう習慣がある」「月末に急な出費があって今月節約して頑張った分を使ってしまう」など、月末に残ったお金を貯金するつもりでも、うまくいかないことがあります。そのうちにあきらめてしまって、いつまでも貯金できません。
ローンを組む癖がある
自分にとっては少し高額な買い物でも、分割払いにすることで金額が小さくなるので安心して購入できますが、支払いが終わらないと貯金ができません。
ぐうたら主婦から抜け出すための解決策
貯金ができない主婦から抜け出すために、自分に合っている方法を見つけて長く続けましょう。解決策を紹介します。
収入を増やす
そもそも収入が少ないのであれば、増やす方法を検討する必要があります。無理のない範囲で今の職場での収入を増やす方法や、副収入を得る方法を探してみましょう。
家計簿をつける
家計簿、家計簿アプリなどを利用して、何にいくら使っているか把握することをおすすめします。節約できそうなところがだんだんわかってきますよ。
貯金額の目標を決める
いつまでにいくら必要か貯金額の目標を決めましょう。毎月いくら貯金をすればいいのかがわかるので、実行しやすくなります。
自動的に貯金できるようにする
社内の貯蓄制度や、銀行の積立式定期預金などを利用して先に貯金をしてしまいましょう。
貯金について勉強する
iDeCo、NISA、金利などについて勉強してみましょう。メリット、デメリットもしっかり学んだら自分でもやってみたくなるはず。
自分のお小遣いを決める
欲しいものがあるときに生活費の中から使ったり、自分のお小遣いを生活費に回したりしないように気を付けましょう。
節約できた金額は貯金する
お得な買い物ができたときは、差額分を貯金に回してみましょう。
FPおすすめ!貯金大好き主婦への第一歩
貯金が好きになる、得意になる方法をいくつかお伝えしました。「わかってはいるけど、面倒でやりたくないな」と感じる人もいるでしょう。例えば、共働きの夫婦では、やりくりを考えなくても金銭的に困ることは少ないでしょう。そのため、お互いの収入がいくらで、どれくらいの金額を貯金しているかを詳しく把握していなくても、「何とかなっているだろう」と思い込んでいる状態です。
家計管理をどちらか一方に任せている場合でも、お金の管理が無頓着になりがちです。この場合、放っておいても、なかなか貯金は増えません。
毎月どちらがいくら使っているか、何にどれくらい必要かなどを確認してみましょう。まずは子どもにかかる費用、住宅にかかる費用、旅行の計画、老後の貯蓄、などを書き出してみます。次に、それを夫婦で共有して貯蓄計画を立てて、毎月少しずつでも貯めていくようにします。
今まで任せきりにしていたので、急にお金の話を始めても、相手のお金の使い方につい口を挟んでしまって、話し合いがスムーズにいかないケースもよくあるようです。最初は現状を共有することが大切です。お互いの状況を尊重しつつ、少しずつ貯金計画を実行に移すつもりで、夫婦の話し合いの時間を取りましょう。
私の経験では、この方法で、赤字だった相談者の家計が3年後には毎年70万円以上貯金ができるようになりました。
少しの貯金からでも始めよう
貯金をしようと思うあまり、最初から“毎月○万円”と頑張りすぎると、途中で続けられなくなってしまうことがあります。「貯金をすることを習慣にする」ことが大切ですから、少しの金額から始めて、慣れてきたら増やしていくという方法で長く続けられるように計画しましょう。
「安いから」という理由ではなく、「自分にとって満足できて、長く使える質の良いもの」を選ぶようにすると、一つ一つの値段は少し高くなりますが、購入頻度が減りますし、無駄な買い物をしなくなり支出が抑えられます。それまでの経験を生かしてより良いものが選べると、愛着も湧きますし長く使えるため、家計が把握できたら予算の範囲で“質”に注目してみましょう。
文・藤原洋子(ファイナンシャル・プランナー)/fuelle
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