世界的な金融緩和ムードのなか米国市場では20日にS&P500株価指数が史上最高値を付けたほか、21日にはダウ平均が昨年の10月3日に付けた史上最高値(26,828ドル)を一時上回るなど堅調な展開が目立っています。しかし、日本市場では107円台まで進んだ円高が重石となり日経平均が節目の21,500円や一目均衡表の雲の下限を前に伸び悩むなど上値の重い展開となっています。
こうしたなか業績予想におけるドル円の想定レートを改めてチェックしてみると110円とする企業が多くみられます。しかし、想定レートを保守的に置く企業も幾つかみられます。そこで今回はドル円の想定レートを100円から105円としている主な銘柄をピックアップしてみました。例えば日立建機(6305)やファナック(6954)では想定レートを100円としているほか、コマツ(6301)や日本電産(6594)でも想定レートを105円としています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
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