2019年6月27日10時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日26日(水)の米ドル/円は107円台後半へと上昇した。米中首脳会談を前に、ムニューシン米財務長官の楽観的な発言を受けて貿易協議進展への期待が高まった。米7月利下げの過剰な織り込みが解消されつつある事も米長期金利の上昇を通じて米ドル/円をサポート。NYタイムには107.85円付近まで上値を伸ばした。
現在の為替相場の戦略やスタンス
こうした中、本日27日(木)は1週間ぶりに108円台を回復する可能性もありそうだ。ただ、トランプ大統領は、米中首脳会談での通商合意は可能としつつも、もし物別れに終われば中国製品に追加関税を発動する考えを示している。週末29日(土)に予定される米中首脳会談の結果を見極めたいとするムードは残りそうだ。月末・四半期末が迫る中、積極的な取引を手控える投資家も少なくないだろう。週足は「下ヒゲ陽線」が濃厚につき107円割れでひとまず底入れした可能性が高いと見るが、上値抵抗と見られる一目均衡表の基準線が通る108.40円台を週内に突破するのは難しいかもしれない。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。