東京証券取引所などが昨日2018年度の株式分布状況調査を発表しました。それによると2019年3月末時点での外国人の株式保有比率は29.1%となり1年前に比べ1.2ポイント低下しました。2018年度は外国人資家が5兆6000億円以上も日本株を売り越し最大の売り主体となるなか、外国人の株式保有比率は3年ぶりに低下しています。

東京証券取引所,JPX
(画像=slyellow/Shutterstock.com)

しかし、こうしたなかでも外国人の持ち株比率が上昇した銘柄もみられます。そこで今回は2018年9月末と2019年3月末を比較して半年で外国人の持ち株比率が2ポイント以上上昇したものをTOPIX500採用の3月決算銘柄のなかからピックアップしてみました。例えば現金と新株発行を組み合わせる手法で大型買収を行った武田薬品工業(4502)では外国人の持ち株比率が18ポイント近くも上昇したほか、JR九州(9142)やSOMPOホールディングス(8630)でも外国人持ち株比率が6%程度上昇しています。

半年で外国人持ち株比率が2ポイント以上上昇した主な3月決算銘柄
(画像=マネックス証券)

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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