先月中旬から小売り企業を中心とした2月決算企業の第1四半期決算発表がスタートしていますが、それも7月に入って一段と本格化しています。そこで今回は7月1日から先週末までの決算を早速集計してみました。まだ、第1四半期ということもあってキャリアリンク(6070)が上期予想を上方修正した以外は業績予想を修正する企業はありませんでしたが、それでも決算に株価が大きく反応する銘柄も幾つかみられました。
例えばドル円が円安となるなかでも堅調な既存店売上高などから前年並みの営業利益を確保したニトリホールディングス(9843)では決算発表を受けて株価が4%値近く上げたほか、5%近い営業増益となったセブン&アイ・ホールディングス(3382)でも株価が3%を超える上昇となりました。さらに大幅な営業増益となったウエルシアホールディングス(3141)も株価が大きく上げています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
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