★ダウ輸送株指数、1.8%の高騰。 週明け2日目となった昨晩、米国株市場は一見しますと、主要3指数(S&P500、ダウ工業株、ナスダック)が軟調でした。 しかし、実質は明らかに上昇持続を目指しているようです。 先行指標のダウ輸送株指数が、12日の2%超の上昇に続き、昨晩も1.8%の大幅上昇となったからです。
★市場のリスク感応度。 その他の株価指数でも、最もリスク度の高いラッセル2000小型株指数が逆行高。でしたが、これは事実上6月28日以来、高原状態続きで、緊張が続いています。 一方株価指数以外の最もリスク度の高いジャンクボンドは、逆に反落して25日線割れ。ただこれも、6月19日以来ずっと高原状態の中にあり、ラッセル2000小型株指数と同じく、緊張が続いています。 この二つがこの高原状態から滑落しなければよいのです。
★最短の目安。 米国内の景気を示す鉄道株ユニオン・パシフィックUNPも、グローバル景気を示すキャタピラーCATも、今のところ、ダウ輸送株指数と同じく、すべての移動平均線を突破して上昇基調を強めていますから、当面は相場上昇が続くと考えていてよいでしょう。 となると、どこまでそれが続くかですが、先の長い話はともかくとして、最短でこの上昇基調持続の目安として注意しておくべきなのは、やはり今月最終週に集中する米国企業、それもビッグネームの決算が集中するタイミングでしょう。つまり、来週から再来週です。 そして再来週は、月末であり、7月30-31日にはFOMCが予定されています。
★相場の分岐~二つの明暗分かれるシナリオ。 現在本格化しつつある米国企業業績発表の過程で、次第にそれが業績相場的な色彩を帯びてくれば、来月の相場は上昇加速へとつなげていくことになるでしょう。 しかし、もしそれが出ずに、決算に失望する動きが強まるようですと、FOMCを境に、相場は「利下げをしても、景気悪化を重視して相場が下がる」という展開になってしまいかねません。「金融相場的地合い→業績相場的地合い」という移行が失敗する、ということになるわけです。 どちらもありうるわけですから、ここはポジション管理を注意していきましょう。
★米銀決算。(割愛)
★マネー循環~米国債の動き(割愛)
★米長短金利差の問題~低金利で相場崩壊は無い(割愛) (その他仮想運用モデルのポジション管理、銘柄スクリーニングなどは割愛) 以上
★「一粒萬倍」を一緒に勉強しましょう~「一粒萬倍勉強会」★(提供:Investing.comより)
著者:増田経済研究所 松川行雄