不動産投資を考えるなら、交通利便性に恵まれ、生活利便施設が揃ったエリアを狙いたいものです。ただ、そのようなエリアは人気があるので価格が高いため、多額の資金を準備できなければ物件の取得は難しいです。特に東京の都心ともなれば、人気エリアの物件には簡単には手が届かないかもしれません。

しかし、都心やその近くにあって交通アクセスや生活利便施設が充実していながら、これまでさほど注目度が高くなく、まだまだ相対的に割安で買いやすいエリアもあります。そんな穴場エリアに注目してみてはいかがでしょうか。

東京23区でも「穴場エリア」はある

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(画像=Leonardo da/Shutterstock.com)

リクルート住まいカンパニーは、毎年「SUUMO住みたい街ランキング」調査を実施しており、そのなかには「住みたい街(駅)ランキング」「住みたい自治体ランキング」のほか、「穴場だと思う街(駅)ランキング」などがあります。

総合ランキングである「住みたい街(駅)ランキング」の首都圏におけるトップは、JR東海道本線横浜駅で、2位がJR山手線恵比寿駅、3位はJR中央線吉祥寺駅でした。これらの駅周辺のマンション価格はすでに高く、値上がり余地はさほど大きくないかもしれません。

東京23区は、どこも開発が進んでマンション価格は高く、資産価値上昇余地はあまりないと考えがちですが、そうとも言えません。実際、「穴場だと思う街(駅)」にも東京23区の街がランクインしています。

1位 北千住(東京メトロ日比谷線など)
2位 赤羽(JR京浜東北線など)
5位 中野(JR中央線など)
7位 駒込(JR山手線など)、田端(JR山手線)
9位 池袋(JR山手線など)
10位 新宿(JR山手線など)

下町の風情を残しつつ変貌する北千住

「穴場だと思う街(駅)」のトップになった北千住駅は、東京メトロ日比谷線・千代田線、JR常磐線、東武スカイツリーライン、つくばエクスプレスなどが乗り入れる、足立区最大のターミナル駅です。古くから日光街道の宿場町として栄え、戦後も下町の風情が残る街として根強い人気を維持してきましたが、2000年前後から駅周辺の再開発が進み、急速に人気が高まってきました。

徒歩圏に大規模商業施設「千住ミルディス」が開業、東京電機大学のキャンパスがオープンし、駅前広場が整備されました。若い人たちが集まるようになり、街のイメージも大きく向上、お洒落な専門店、飲食店なども多数出店するようになっています。その結果、賃貸マンションのニーズも高まっています。

それにともなって地価や不動産価格も上がり始めていますが、それでも城南、城西エリアに比べると割安感が残っており、不動産投資においては穴場的存在と言えるでしょう。

西口と東口で表情が異なる赤羽駅の魅力

「穴場だと思う街(駅)」2位の赤羽駅は、JR京浜東北線のほか埼京線、湘南新宿ラインなどJR各線が乗り入れています。

西口には大規模なショッピングセンターがオープンし、その先にあるURの団地もほぼすべて建て替えられて、以前とは見違えるような街並みが整備されています。それでいて東口にはアーケードの商店街が隣町まで続き、昔ながらの賑わいをみせています。これが人気となって、最近は若い人たちも集まるようになり、新たな注目スポットとなっているのです。

このほか、JR中央線の中野駅、JR山手線の田端駅、駒込駅などが上位にランクインしています。なかでも中野駅は北口を中心に再開発が進み、さらに中野の象徴とも言うべき中野サンプラザの建替えも計画されており、注目度はさらに高まりそうです。(提供:YANUSY

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