先月中旬からスタートした2月決算企業の第1四半期決算発表も先週に終了しましたが、それから一週間程度が経過したことから7月の第二週以降に決算を発表した銘柄でもアナリストによる業績や目標株価の見直しがある程度進んだと思われます。そこで今回は7月8日以降に決算を発表した2月期決算銘柄を対象に決算後に目標株価の引き上げがみられるもの(足元の株価を上回るもののみ対象)をピックアップしてみました。
そのなかで複数の目標株価の引き上げがみられたのがディップ(2379)と東宝(9602)で、ともに第1四半期の営業利益が二桁の増益となり通期の見通しを上方修正したことから決算発表後に2社が目標株価を引き上げています。また、業績予想に変更はなかったものの第1四半期の営業利益が二桁の増益となったローソン(2651)でも決算発表後に1社が目標株価を引き上げています。
もう一つのヒント
●明日と明後日の決算発表スケジュールは
3月決算銘柄の第1四半期決算発表が明日から徐々に本格化します。こうしたなか明日は信越化学工業(4063)や日本電産(6594)、アドバンテスト(6857)などが、そして明後日は日立建機(6305)やオムロン(6645)、富士通(6702)、日産自動車(7201)などが決算を発表する予定です。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
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