先月中旬からスタートした小売り企業を中心とした2月決算企業の第1四半期決算発表も先週で終了しました。その決算を投資のヒントではこれまで数回に渡って集計してきましたが、その結果をみると6割近い企業がこの第1四半期に増益を確保しています。そしてそうした銘柄のなかには業績の会社計画達成に向けて順調なスタートを切った銘柄も幾つかみられます。
そこで今回は第1四半期の営業利益が増益を確保し、かつその営業利益の上期予想に対する進捗率が6割以上となった2月決算銘柄を取り上げてみました。例えば第1四半期に営業黒字に転換した吉野家ホールディングス(9861)では第1四半期の営業利益が上期計画を大きく上回っています。また、ケーヨー(8168)やトレジャー・ファクトリー(3093)でも第1四半期の営業利益がすでに上期計画を上回っています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
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